まめまめしく

作物を育てるのに、肥料をいろいろやるのですが、
肥料の基本的な成分は、チッソ、リン酸、カリなどですね。

でも、化学的に合成するとなると、どれも工場で製造し、
エネルギーを消費しながら作ることになるため、
実は環境にも負担なのですね。
肥料生産のために年間約7億バレルの石油(石油換算量)が使われる計算になるそうです。
これはわが国の原油輸入総量の約45%にもなるんです。
温暖化対策で化石燃料の使用削減が求められているところ、考えたいですね。

肥料は自然に作ってもらうというのはどうでしょう??
昔から行われてきた方法がいくつもありますが、
そのメカニズムが分かってきたのは最近のことです。

まず、チッソ肥料は豆に作ってもらう、というのがあります。
まめはまめまめしく植物に必要なチッソを供給できるんです。。。

多くのマメ科植物は根にこぶのような根粒を作ります。
その中には根粒菌というバクテリアが共生しています。
植物は根粒菌に葉で光合成した栄養分や生活の場を提供し、
菌は大気中のチッソを植物にとって使いやすい硝酸塩などにして返しています。
自然にチッソを肥料のようにして渡しているんです。

自分でチッソの供給ができるマメ科の植物は、このため、
やせている土地、チッソ不足で他の植物が生えられない土地でも育ちます。

田植え前の田んぼにレンゲが一面に咲いている風景を
昔はよく見ませんでしたか?

レンゲはマメ科の植物。このレンゲを田植え前に土にすき込んで肥料としたのですね。
化学肥料がなかった時代に、豆の根粒菌の働きを借りて
イネに窒素を供給するための知恵でした。

うまく微生物とおつきあいしていたわけです。