2007年12月09日
河野義行さん人権講演会。
今日は、松本サリン事件で、 あらぬ疑いをかけられてしまった、 河野義行さんの人権講演会に行ってきました。
事件では、家族5人中4人が入院し、
最初の1週間だけで、
治療費が300万円(自己負担は2割の60万円)。
ご自身も、サリンの後遺症で幻覚を見ながら、
警察から「犯人じゃないか」と疑われ、
マスコミから「犯人は第一通報者」と名指しで報道され、
無言電話など嫌がらせも続き、
事情聴取では自白の強要もあったのだそうな…。
奥様は意識不明、収入減、嵩む治療費、冤罪、嫌がらせ、
ありえないほどの理不尽さ、不条理さの中でも、
人を恨んだり、憎んだり、怒ったりしなかったというのだから、
その人格の気高さには、もう何といっていいか、
驚きを通り越してしまいました!!
「人を恨んでも、
不幸の上に不幸を重ねるようなもの。
人を憎む人生は、幸せな人生ではない」と考えた河野さん。
…すごいなあ。
無言電話に苦しめられているときも、
「あなたにはおっしゃりたいことがないようですから、
切らせていただきますね」と応対されていたそう。
そういうお人柄のせいでしょうか。
事件の後、会社も河野さんを解雇しなかったし、
社長が音頭を取って、数百万のカンパを集めてくれたし、
友人たちも、一人も離れていかなかったそうです。
河野さんは、とにかく冷静で公平な方。
10年の刑期を終えて謝罪に来た、
元オウム信者の方と和解し(というか、そもそも恨んでないから…)、
その元オウム信者さんは、河野さんから家の鍵を預けてもらって、
留守中に庭木の剪定なんかしちゃってるんだって(@_@;)
未だに奥さまは意識不明。
普通なら、「許せない!!!!!」って感じじゃない?
本当にねぇ、「腹を立てる」とか「許せない」とかって、
一体何だろう~~って思った一日でした。
そうだ、さらに追記
ステキなエピソードがあったのを書きもらしていました。
事件のときね、マスコミは河野さんの写真を入手しようと、
友人知人を軒並みあたったんだって。
ところが誰も出してくれない。
とうとう価格は70万円まで高騰したんだけど、
それでも誰からも写真一枚出てこなかったんだって♪
すっごく信頼されているのね(^-^)
「私にいってくれれば、70万ですぐ出したのに(笑)」と、
河野さんは笑っておられました。
ほんでもって、昨日の会場には、ステキなお客様がおられて、
60代くらいの女性かなあ…
質疑応答のときに、すくっと立ち上がって、
「私は当時、あなたが犯人だと思っていました。
テレビ見てて、早く自白すりゃあいいのになあ~と思っていました。
今日はそのことをお詫びします」っていったの♪
河野さんも「いいんですよ」と笑顔で頷いて、
会場中から大きな拍手が起きました。
こういう話を聞くとね、
「警察は責任を取ったのか」とか、
「マスコミは謝罪したのか」とか、
「抗議すべきじゃないのか」とか、
よそにばかり矛先に向くでしょう?
でも、その時、自分はどうだったんだろう…って省みた、
その女性の勇気がすばらしくて、
私、本当に感動しました。
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