河野義行さん人権講演会。

今日は、松本サリン事件で、 
あらぬ疑いをかけられてしまった、 
河野義行さんの人権講演会に行ってきました。 

事件では、家族5人中4人が入院し、 
最初の1週間だけで、 
治療費が300万円(自己負担は2割の60万円)。 
ご自身も、サリンの後遺症で幻覚を見ながら、 
警察から「犯人じゃないか」と疑われ、 
マスコミから「犯人は第一通報者」と名指しで報道され、 
無言電話など嫌がらせも続き、 
事情聴取では自白の強要もあったのだそうな…。 

奥様は意識不明、収入減、嵩む治療費、冤罪、嫌がらせ、 
ありえないほどの理不尽さ、不条理さの中でも、 
人を恨んだり、憎んだり、怒ったりしなかったというのだから、 
その人格の気高さには、もう何といっていいか、 
驚きを通り越してしまいました!! 

「人を恨んでも、 
不幸の上に不幸を重ねるようなもの。 
人を憎む人生は、幸せな人生ではない」と考えた河野さん。 
…すごいなあ。 

無言電話に苦しめられているときも、 
「あなたにはおっしゃりたいことがないようですから、 
切らせていただきますね」と応対されていたそう。 

そういうお人柄のせいでしょうか。 
事件の後、会社も河野さんを解雇しなかったし、 
社長が音頭を取って、数百万のカンパを集めてくれたし、 
友人たちも、一人も離れていかなかったそうです。 

河野さんは、とにかく冷静で公平な方。 
10年の刑期を終えて謝罪に来た、 
元オウム信者の方と和解し(というか、そもそも恨んでないから…)、 
その元オウム信者さんは、河野さんから家の鍵を預けてもらって、 
留守中に庭木の剪定なんかしちゃってるんだって(@_@;) 

未だに奥さまは意識不明。 
普通なら、「許せない!!!!!」って感じじゃない? 

本当にねぇ、「腹を立てる」とか「許せない」とかって、 
一体何だろう~~って思った一日でした。

そうだ、さらに追記
ステキなエピソードがあったのを書きもらしていました。 

事件のときね、マスコミは河野さんの写真を入手しようと、 
友人知人を軒並みあたったんだって。 
ところが誰も出してくれない。 
とうとう価格は70万円まで高騰したんだけど、 
それでも誰からも写真一枚出てこなかったんだって♪ 
すっごく信頼されているのね(^-^) 

「私にいってくれれば、70万ですぐ出したのに(笑)」と、 
河野さんは笑っておられました。

ほんでもって、昨日の会場には、ステキなお客様がおられて、 
60代くらいの女性かなあ… 
質疑応答のときに、すくっと立ち上がって、 
「私は当時、あなたが犯人だと思っていました。 
テレビ見てて、早く自白すりゃあいいのになあ~と思っていました。 
今日はそのことをお詫びします」っていったの♪ 
河野さんも「いいんですよ」と笑顔で頷いて、 
会場中から大きな拍手が起きました。 

こういう話を聞くとね、 
「警察は責任を取ったのか」とか、 
「マスコミは謝罪したのか」とか、 
「抗議すべきじゃないのか」とか、 
よそにばかり矛先に向くでしょう? 
でも、その時、自分はどうだったんだろう…って省みた、 
その女性の勇気がすばらしくて、 
私、本当に感動しました。 

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