品質は心の鏡

「白い恋人」が販売再開しましたね。
地元の銘菓として、道外の友人におみやげで持って行っても喜ばれるひと品ですので、
今後信用を回復されて、また愛される北海道銘菓として盛り返してほしいです。

という愛情を込めて。

再販開始のテレビCMを見たのですが、おやっと思うことがありました。
安心安全のために、個包装すべてに消費期限を入れる工夫をするというのです。
そもそも消費期限を改ざんしていたのですから、それを個包装に記すだけでは…と思うのです。
品質という目に見えないものを示すのは難しいことなのですけどね。


私はかつて、ソフトウェア業界で品質保証の仕事をしていました。
ですから、品質を図ることの難しさは理解しているつもりです。
製品の仕様を理解し、製品をどのようにお客さまが使用するか、どうしたら喜ばれるか、
使いやすい製品にするにはどうするか。
年齢、性別、パソコンスキルや職業、使用する場面など、ソフトを使うあらゆることを想定し、
製品として使って欲しい方向性との接点を見出す。
使ったことがないお客さまに伝えるにはなにをしなければいけないのか。
とても難しいです。
やってもやっても結果が見えにくく、モチベーションを保つのも大変でした。

一定の品質を保証することはできてあたりまえなので、評価作業をしたところで
だれもほめてくれません。
でも、評価漏れがあったときの責任追及は厳しいものです。
自分の確認漏れが会社の信用問題に関わるのですから、当然といえば当然ですね。

だから、ときにはずるをしたくなる気持ちもわかります。
評価をするときに正しく動作したかどうかを確認するためのチェックリストがあるのですが、
やっていないのに確認したことにしてしまうことも、しようと思えばできます。
でも、それをやってしまってはおしまいです。

品質という目に見えないものだからこそ、自分の心のありようがすべてです。
お客さまに対して、会社に対して、自分に対して、嘘偽りなく、胸を張ってその製品を
世の中に送り出せるか。
常に自分に問いかけ、省みること。
それしかないと思うのです。
キレイごとと言われるかもしれませんが、この気持ちなくして品質は保証できません。
そして、その気持ちを持ち続けられるのは、お客さまに喜んでもらえたという実感があればこそ。

「白い恋人」の個包装に記された消費期限の日付には、きっとそうした思いがたくさん
つまっていると信じています。
私も消費者として、作り手のみなさんが「作ってよかった」と思えるお客でありたいと思います。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL

http://www.econakoto.net/eco_staff/tb_ping/98

この記事に対するトラックバック一覧

コメント

この記事に対するコメント一覧
コメントフォーム
名前:
URL:
コメントタイトル:
コメント: