箸の上げ下ろし

読書の秋ですね。
私はたいてい、村上春樹をはじめとした現代小説やエッセイ、歴史ものなどを読むことが多いのですが、
環境についての本もたくさん読んでいろいろ知りたいと思うこの頃です。
おすすめの書籍などありましたら、ぜひご紹介くださいませ。


先日、本を何冊かまとめ買いしてきたうち、今は「箸の上げ下ろし」というエッセイを読んでいます。
「負け犬の遠吠え」で知られている酒井順子さんの「食」を通して人間を観察したエッセイです。

エコや環境とぜんぜん関係なさそうなのですが、食べることの楽しさ、食べ物に対する思い、
食事の習慣からみた文化などが描かれていて、こういう気持ちはエコに通じるのではないかしら?
と感じる部分がところどころ見受けられます。

たとえば、ご飯粒がこびりつかないイボイボしゃもじのように、ご飯粒がつかない茶碗もほしい
という話があるのですが、その中で


”しかし、ご飯がつきにくいお茶碗をあえて作らないというところが、
日本人の心意気というものなのかもしれません。ご飯は、お茶碗にくっついてこそ、
ご飯。そのくっついたご飯の一粒一粒を丁寧にお箸でつまみ、かき集めて食べ
ることによって、「ご飯は大切なもの」という意識が、私達の中に醸成されて
いくのかもしれない。”



というくだりがあります。
なるほどな、と思いました。

一粒一粒かみしめながら、今日もおいしいお米をいただけるありがたさを感じることで、
食べ物を大切にする、ものを無駄にしないということをカラダで覚えていくのですよね。

最近の子どもたちが「いただきます」を言わないということを先日書きましたが、
塾や勉強で忙しく、まくしたてられるようにご飯を食べていたら、ありがたみを感じる余裕が
なくなってしまうのも仕方ないのかもしれません。
もちろん、それだから今のままでいいというわけではありません。

そうした先人から教えられ、知らず知らずのうちにカラダで覚えたことを伝えていく場は、
日常のそこかしこにあるということを忘れがちでした。
反省しなければいけませんね。

My箸を使うようになった私ですが、ただ持ち歩いて使うだけではなく、箸を使うことを通して
日常生活の中から「気づき」を見出していけるようにならないといけないなと思いました。


一話一話が数ページと短めで、内容も日常生活をテーマにしているので共感しつつスルスル読めます。
通勤電車や会社のお昼休み、午後のティータイムやお散歩のおともにちょうどよいボリュームです。
エコ検定の勉強の合間などにいかがでしょうか。
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それは私ですね。ハイ