さっぱりしました

最近投稿が少なかったので、消灯前にもういっちょ。

なんでも看護師さんにお願いしないとならない生活なので、
お風呂にも入れません。ぬぅ…。

なので、定期的に看護師さんがシャンプーしたり、体を拭いてくれたりします。
今日はまさにその日。

私は166cmも身長があるので、座った状態でも座高が高いのです。
そんなわたしの頭を、私より背が低くきゃしゃな若手の看護師さんが
一生懸命洗ってくれました。
背中も丹念に拭いてくれて、おまけに肩のマッサージまで。

一日中寝てばかりなのに、働きっぱなしの看護師さんに体を拭いたり、
肩をマッサージしてもらうなんて申し訳ないですね。

体をきれいにしてもらって、さっぱりすっきり。
「さっぱりして気持ちよかった。ありがとう」
というと、そう言ってもらえるのが一番うれしいですと満面の笑み。
もう、かわいらしくていとおしくて、思わずぎゅっと抱きしめたくなります。

こんな気持ちよいお仕事をする人、大切にしたいですね。
これからお仕事をする中でいろいろ大変なこともあるでしょうけれど、
まっすぐな思いをねじ曲げられることなく、すてきなベテラン看護師さんに
なってほしいです。


とってもやさしくてかわいらしい看護師さんなのですが、
「さっぱりして気持ちいい。このまま出かけちゃいたくなる」
といったら、「それはだめです」とたしなめられました。
やさしいだけじゃなく、しっかりもしていました。
ますます将来有望ですね。

相手の立場になって考えるということ

入院して、はや一週間。
食っちゃ寝生活が続き、気分はブロイラーなムラオカです。
本人はいたって元気なのですが、安静を要するために身動きがとれません。

症状としては、最近耳にする機会が多くなった「エコノミークラス症候群」てやつです。
難しくいうと、「深部静脈血栓症」というらしいです。
足の静脈に血栓ができて、それが肺や心臓にまわると肺梗塞、心筋梗塞を引き起こすため
血栓を薬でなくしつつ、安静に過ごさねばならないのです。

そんなわけで、2、3歩先にあるお手洗いに行くのにも、そのつど
ナースコールして看護師さんに車いすで運んでもらう生活。
ベッドのうえだけ自由に動いていいのです。せまっ。

はじめての車いす生活は、なんとも世界が違いますね。
人に押してもらう場合は速度や方向転換のタイミングなど、
慣れるまではカラダが前後左右にふられて安定しにくいです。

検査のときにちょっと自分で車いすを動かしてみたときには、
ほんの数メートル移動したいだけなのにまっすぐ進めませんでした。
通りすがりの検査技師の方に「まるっきりの若葉マーク」と認定されました。ありがとー。
どんだけぶきっちょなのかと、我ながらとほほな気分です。

左右の力加減のバランスが悪いと、片側だけに力が入り回転しちゃうのです。
自分では同じ力加減でタイヤを押しているつもりなのですが、
右ききのため左の力が弱く、左旋回するのです。

病院の平らなタイルの上でさえこうなのですから、段差のある歩道や公共交通機関の利用、
ましてや雪道の移動なんて大変ですよね。

車いすを利用している方は、軽くタイヤを回しているように見えていましたが、
スムーズに移動できるまでたくさん練習を重ねたのでしょうね。


私は、ユニバーサルデザインとかユーザビリティにも興味があって、
自分でもできるだけ想像力を働かせて相手の視点に立って考えるよう
気をつけていたつもりでした。

今回のことで、ぜんぜんアマちゃんだと気づきました。
見聞きするのと実践するとは違う。
わかってたつもりですが、まだまだ甘い。
人の立場になって考えることは、奥が深いですね。
わかったつもりでも、それがほんとうにわかったことになるのか、
検証するのも難しいですし。


今回、思いがけず車いす生活を体験することになりましたが、
気づきのある貴重な体験でした。