昔の暮らしを振り返る

毎週月曜日のドラマ「Change」を見るのが楽しみなムラオカです。
単なるジャニーズ好きのミーハーではありますが、このドラマは阿部寛さんや
深津絵里さんのテンポのよい演技も小気味よいです。

まだ始まったばかりで、木村さんのよくあるパターンぽいところもあるのですが、
政界の裏側みたいなものが垣間見えるシーンもあったりして、山崎豊子さんの
小説を髣髴させるところもなきにしもあらず、ですね。
なんて思うのは、たまたま少し前に「華麗なる一族」を読んでいたせいでしょうか。
#「いまさら…」なんて言わないで~~


通勤電車の中や、夜ベッドにもぐりこんで眠りにつくまでの合間に本を読みますが、
最近読んでいる本がの時代設定が明治、大正、戦後と、昔の日本を描いたものが続いています。

戦後高度成長期の日本の金融業界の裏側を描いた小説「華麗なる一族」。
キリスト教徒の鉄道員がわが身を犠牲にして乗客の命を守ったという
実話に基づいた小説「塩狩峠」(三浦綾子著)。これは明治の頃のお話です。
そして、今読んでいるのは「蒲生邸事件」(宮部みゆき著)。
これは時代設定は現代なのですが、タイムトラベルによって二・二六事件真っ只中の
東京で繰り広げられる推理小説です。

業界の裏側や、キリスト教信仰を通して見える人の生きざま、推理小説の
テンポよい展開や仕掛けなど、それぞれ興味深くその世界に引き込まれます。
ストーリー展開のおもしろさもありますが、時代背景、その時代ごとの人びとの
生活をしている様子や、価値観を垣間見られるのも興味深かったです。
綿密な取材と表現力豊かな描写によって、その時代の人びとのありようが
リアルに感じられました。


小説を読んで感じたのは、当時の人たちはただ必要なものを必要に応じて
手に入れていたり、なにかをするときに、なんのために、誰のためにということを
自然と考えていて、それがごく当たり前だったのだということです。

環境や温暖化対策で、江戸時代の暮らしに戻れば…といった話がでできますが、
ただモノを買うのをやめればいいとか、贅沢をしないとか、質素な食事で過ごせばいいとか。
でも、そういうことではないのですね。

昔に戻るというのは、今あるものを単純にかなぐりすてればいいというわけではなく、
「それ、ほんとうに必要?」と一歩踏みとどまって冷静に判断する姿勢だったり、
モノだけではなく人の気持ちを大切にすること。
そんなことを改めて考えるきっかけとなった小説たちでした。

今夜も続きが気になる「蒲生邸事件」を少し読んでから寝ま~す。




ちなみに、宮部みゆきの作品は、まだ何冊かしか読んだことがないのですが、
どの小説も人のココロの大切な部分(やさしさだったり、悲しみだったり)が
繊細に描かれているのが大好きなのです。
「模倣犯」も殺人事件の犯罪者の姿を描いたサスペンスなのですが、被害者や
事件にかかわっていく人びとのやさしさが垣間見える場面では、ココロ揺れます。
まだ読んだことがない方には、オススメです。
サスペンスが苦手だった私ですが、いまではすっかり宮部作品のトリコです。