月刊サイゾー「遺伝子組み換え」記事

先週は週刊誌の記事をご紹介しましたが、
月刊誌も負けていません。

タブーを恐れず、
他のメディアが取り上げない問題を
創刊時から取り上げ続けている月刊誌「サイゾー」は、
今月号も政治、宗教、芸能界のタブーに
深く切り込んでいます。

特集ももちろん素晴らしかったですが、
エコロジストとして特に興味深く読んだのは、
遺伝子組み換え食品について、
生命科学の分野から疑問を投げかけている
福岡伸一さんをゲストに迎えたコーナーです。

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ビデオジャーナリストの神保哲生さんと
社会学者の宮台真司さんがゲストを交えて
トークをするコーナー「マル激トーク・オン・ディマンド」に
ゲストとして登場した福岡さんは、
生命科学の潮流をふまえて
遺伝子組み換え食品のリスクを説明しています。

簡単に要約すると以下のような内容でした。
(ものすごく簡単に。詳しくは紙面でどうぞ。)

生命現象を機械のアナロジーとしてとらえる
機械的生命観に基づき、クローン技術や
遺伝子組み換え技術の研究が進められてきました。

しかし近年では機械的生命観では
説明がつかないことが多いことが分かり、
分子は生命を担保する要素ではなく、
分子の合成と分解の繰り返しによる効果が生命である、
とする「動的な平衡状態」としての生命観が
有力になってきています。

遺伝子の組み換えなどは、
「動的な平衡状態」に介入することになるので、
そのときはうまくいっても、あとあとど様々な影響が
起きてくる可能性があります。

たとえばある作物に強力な農薬に耐えられる
遺伝子を負荷することで、
雑草のみを効率よく全滅させることができ、
短期的には農業の効率を高めることができます。
ところが強力な農薬に対抗できる雑草が生まれたり、
作物に付加された農薬に強い遺伝子が
他の植物に伝達されることがあります。
となるとその雑草に対抗する
より強力な農薬をまかなければいけなくなる、
というように、長期的にみてコストを
増大させる可能性があるのです。

(実際カナダでは遺伝子組み換えナタネの
 花粉が飛んで、スーパー雑草が生まれて
 多くの害をもたらすことになっていますよね。)

従来の品種改良では、
時間をかけてかけあわせを検証してきましたが、
遺伝子組み換え技術においては「時間」という評価軸がなく、
ただゲノムの効果とそれがもたらす現象しか見ていないため、
将来に対する不確定要素が多いんですね。

予測不能、収拾不能という点で、
原発と同じ問題を抱えているのです。

「リスク問題」にどう対処するのかという
倫理的合意がないまま
科学的な研究を進めていく危険性は、
原子力において人類は既に経験済みです。

人間は自分たちのしていること、
考えていることをモニタリングできる珍しい動物です。
人類の知恵を創造的に発展させていくために、
私たちは常に謙虚でいないといけないのでしょうね。

※遺伝子組み換え問題について詳しくはこちらを。
●遺伝子組み換えをもっとよく知りたい!!(greenpeace.japan)

最後に、仲畑貴志さんが
かつてアムネスティの広告で書かれた
コピーをご紹介します。

'人間、ほっておくと何でもする。
だから、素晴らしくてコワイ。'

仲畑貴志さんのコピーは、
ガツンときて、あとから
あったかい気持ちになります。
愛のあるビンタみたいなもんでしょうか。
本当に素晴らしいですね。
私も謙虚な気持ちでがんばろうっと!


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