マイ・ブルーベリー・ナイツ

いくつになっても、
恋だの愛だのが大好きです。

なので、ウォン・カーウァイの映画を観ます。

ウォン・カーウァイの映画を観ることは、
私にとって、100万回の恋愛と
同じくらいの体験なのです。
きのうは「マイ・ブルーベリー・ナイツ」を
観に行ってきました。



いいですね。
出てくる人、出てくる人、
みんな傷だらけで、美しくて。

カーウァイ作品を見ると、
人間というものは、薄くて危うい皮に
つつまれた液体のようなものなのかな、
と思わされてしまいます。

その液体は、
ひとつだと冷たすぎるので、
もうひとつの液体とおしくらまんじゅう
したくなっちゃうんです。

でも、おしくらまんじゅうが
強すぎると皮が破けてはじけてしまうし、
弱すぎるとあったまることがない。

とても不安定な運動を
繰り返さなければならないのですが、
いつか他の液体と溶け合うことを夢見て、
傷ついても、さみしくても、
ぶつかり合いたくなっちゃうんですね。

傷ついたり、孤独になって、
やっと愛の大切さに気付く。
そんなどうしようもない人間の美しさを、
ウォン・カーウァイは見せてくれるのです。

はじめて英語をベースに、
アメリカで撮影された今回の作品。
やはり、何かが違う感じがしました。

カーウァイ作品は、
いつも観た後に、心の中に
埋めようがない風穴のようなものが
ゴォーッと空いちゃって、
途方に暮れちゃうことが多いのですが、
「マイ・ブルーベリー・ナイツ」は、
風穴は空くんだけど、そこにあったかい風が
吹き込むような感覚がありました。

そこにずっととどまっていたいような空気。

帰りがけ、エクセルシオールカフェで、
「マイ・ブルーベリー・ナイツ」との
タイアップで限定発売している
ブルーベリーケーキを買って帰りました。

20080331-01.JPG

いつもならこんなの
「ケッ、乗っかってたまるかよ」
なんて思ってスルーするんですが、
ダメですね、まんまと引っかかっちゃいました。

パンフを眺めながら、
うっとりしていただきました。
なんてことない安っぽいケーキなんですが、
ちきしょう、複雑な味がしやがるんだなぁ。
恋心もつかみどころがないものですが、
味覚というのも相当いいかげんなものなんですね(笑)。

にしても昨日は
朝はにzotterの抹茶ホットチョコレート、
映画を観る前にホットチョコレート、
そして夜はブルーベリーケーキと
甘ったるいもんばっか口にしてたなぁ…。
まあ、ガリガリだからたまにはいいか。

ふだんセコい暮らしをしていると、
たまのちょっとした逸脱が
大変な贅沢に思えるので幸せです(笑)。

●映画「マイ・ブルーベリー・ナイツ」
http://www.blueberry-movie.com/

●書籍「王家衛的恋愛」
http://www.infaspub.co.jp/books/detail.php?id=1


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