【カンヌ広告祭2008(1)】問題を「自分ごと」にする強いアイデア

世界最大の広告祭カンヌ広告祭が
今日フィナーレを迎えます。

去年はアウトドア・ライオンで
環境広告がグランプリを取るなど、
ソーシャル系のすばらしい広告が
たくさん見られたのですが、
今年は全体的に地味な印象を受けました。

世界的にはエコはインフレを
起こしてしまったのでしょうか。
それとも、もはやとりたてて訴えるべきことではなく
当たり前のことになったのでしょうか。

後者であることを願いつつ、
受賞作のうち、気になったソーシャル系の
広告を何日かに分けてご紹介していきます。

(私は英語がとても弱いので、
 解釈には自信がありません、あしからず…。)


今日ご紹介するのは、
「ダイレクト・ライオン」という部門。
消費者に直接的な行動を促すキャンペーンが
対象になります。

グランプリは、インドの新聞社によるキャンペーン
「LEAD INDIA」です。

20080622-03.JPG

インドが独立して60年になりますが、
経済的な発展を遂げる一方で、
格差や環境などの問題は尽きません。

LEAD INDIAは、
インドを変えていくのは一人一人の行動であることを
さまざなまなメディアを使って訴え、
国民が国づくりに積極的にかかわっていく
ムーブメントを巻き起こしました。

独立の父、ガンジーの言葉
「You must be the change we hope to see in the world」
(私の座右の銘!)の精神に則った壮大なキャンペーンです。

その一端であるCMをご覧ください。結構感動的です。
●Lead India(youtube)
http://jp.youtube.com/watch?v=FAe_bZGqU1g 

いまの日本人に、このメッセージに応えられる
タフでポジティブな精神はあるだろうか、
と考えさせられてしまいました。 

ゴールドを獲った
「BLACK BOY RUNNING WATER」
には驚きました!

20080622-04.JPG

チャリティ番組が放送される前日の三日間に、
テレビ番組のスタジオセットに置かれた水を、
突然画面に飛び込んできた黒人少年がグイッと飲んで去る、
というメディア内でのゲリラキャンペーンです。

蛇口をひねればきれいな水が
いくらでも飲める国に住んでいると、
水の大切さについてあまり意識することはありませんよね。
それが画面に突然出てくる少年の行動によって、
冷や水を浴びせるような感じで
世界の水の問題について意識させようというのが
アイデアの核となっています。

この視聴者の常識を打ち破るアイデアにより、
口コミの嵐が巻き起こり、チャリティ番組では
たくさんのお金が集まったようです。

シルバーの「HELP ME READ THIS」も
裏切り方がスゴいです。

信号待ちで止まっている車に
ストリートチルドレンが
新聞や雑誌を売りに来るのですが、
その新聞・雑誌の袋に
「HELP ME READ THIS」(僕にこれを読ませろ!}と
描かれたシールが貼られているのです。

買ってくれではなく、
「読ませてくれ」ですよ。
普通に車に乗ってたら何事かと思いますよね。

さすがにダイレクトライオンに選ばれる広告は
ダイレクトに心に響きますね。

受賞作はどれも、
無難をよしとする日本では「空気読め!」と
言われかねない強烈なアイデアに満ちていますが、
世界には本気でメッセージを伝えるために
勇気ある行動をとる広告主がいるもんです。

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Re:【カンヌ広告祭2008(1)】問題を「自分ごと」にする強いアイデア
さすが賞をとるだけあって、3作品とも心にグサッとくるものがあって素晴らしいですね。特にLead Indiaの映像は今の日本にも必要なメッセージだと思います。日本でもこういうCM流れてほしい~。
Re:【カンヌ広告祭2008(1)】問題を「自分ごと」にする強いアイデア
まるさん、こんばんは。

本当に素晴らしい広告は、
人間の深さを感じさせてくれますよね。
Lead InidaのCMは素晴らしいですよね。
「美しい国…」よりもはるかに
人の心を奮い立たせるものがありますね(苦笑)。
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