カーボンオフセットのカラクリ

20080709-00.jpg

カーボンオフセットって、
最近あちこちで聞くようになりましたが、
実はどんなものか分かっていませんでした。
結局、どういうこなんだろう。

そんな疑問に応える連載が、
ITmediaで始まりました。


全8回にわたっての連載で、
いまは3回目となっています。

第1回に書かれていた
カーボンオフセットの定義は以下です。

カーボンオフセットとは、先進国の企業などが、
途上国の植林や自然エネルギー発電など、
国連が認めたCO2削減プロジェクトにおカネを投入。
途上国のCO2排出量を減らす支援をする。
そしてプロジェクトによって実際にCO2削減できた
「CO2排出枠」を「CO2排出権」として買い取る。
さらに、買い取った「CO2排出権」を自国の政府に
寄付すれば、自国がCO2を削減したことにできる国際ルールだ。

なるほど~、
そういうことだったんですね。
分かったような、分からんような。
これからの連載で勉強させてもらいます。

ちなみにエコ論壇のトンデモ系代表、
武田邦彦さんはこう主張しています。

そもそも企業は自分たちの努力でモノを生産し、
社会貢献している。にもかかわらず、
社会貢献している側が、モノを生産せず
社会貢献しない側におカネを払うのは、
一生懸命勉強して高得点を取った人がほめられず、
勉強しないで悪い点取った人がほめられる理不尽さと
同じだという。カーボンオフセットの概念は、
企業が報われない「不公平な制度」だと主張する。

企業は社会に貢献しているというけれども、
限りない利益を追求することをよしとする
いまの資本主義経済においては、
暴走しがちな法人という「バーチャル人間な人格」は
何らかの社会貢献活動をして
「社会性」を補う必要があるという考え方が
全く抜け落ちていますね。

経済や環境にたいするみかたが
ものすごく古くて単純な印象を受けます。
分かりやすくてマスコミ受けはするのかも
知れませんが、現実はそれほど
単純ではないんですね。

真心ブラザーズの「紺色」という歌に、
こんなフレーズがあります。

♪単純なことを 複雑にしないでよ
 複雑なことを 単純にしないでよ♪

ともすれば単純化して
間違った結論をもたらしかねない
環境の分野について考えるときに
このスタンスは忘れないでいたいですね。

●カーボンオフセットのカラクリ(ITmedia)
http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0807/04/news021.html

☆いつもお読みいただきありがとうございます。
人気ブログランキングに参加しています。
↓1日1回ポチッとクリックいただけると幸いです。
http://blog.with2.net/link.php?647478

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL

http://www.econakoto.net/ecogroov/tb_ping/386

この記事に対するトラックバック一覧

コメント

この記事に対するコメント一覧
Re:カーボンオフセットのカラクリ
モノを生産する事が、社会貢献ならいいのですけどね・・・・

資源を独り占めして、過剰にモノを作り、詐欺まがいの手法で宣伝し、押し付ける。そういう見方もありそうですね。

彼の言い分は、企業にはウケそうだけど、保守派以外の庶民にはウケないだろうね。

でも、ツールとして断片的に利用する事は出来るかも。

どちらにせよ、カーボンオフセットは免罪符とか技術の押し付けだと思いますよ。やらないよりはましだけど。
Re:カーボンオフセットのカラクリ
ハルさん、こんにちは。

カーボンオフセットは、
化石燃料を使うことが
前提となっている産業社会が、
低炭素型にシフトするまでの間の
代替的なものだと思います。

方向性としては低炭素社会に
向かっている(そうならざるを得ない)、
でも構造は急に変えられない、
そういう理由でできてる仕組み
なんではないでしょうか。

大きく、向かっている方角は
間違っていないということで、
これはこれでいいことかな、と。

とはいえ、このカラクリに
頼り切るのはマズいですけどね。

武田さんは侮れないですよ。
テレビとしては宇宙人ネタにおける
矢追純一さんみたいに面白がって
起用しているんだと思いますが、
けっこう真に受けてる人、
いっぱいいるんじゃないですかね。

情報の送り手はギャグでも、
受け手はマジだったりします。
日本人はマスメディアの情報を
うのみにしがちです。

メディアの人はその辺理解したうえで
番組づくりをしないと、
世論をミスリードしてしまうので
自覚を促したいところです。
Re:カーボンオフセットのカラクリ
難しくて素朴な私には?ばかりです。
自国の消費活動で発生している炭素、
消費国はなんとかしないと。
あー、わかんないです。


近況

エコジャパンカップ(ejc2008)、応募します。
いま案を練っています。
meccでのプレゼン内容を拡張したものになります。

来年のmecc用の内容、骨格できました。
今年よりも飛躍した内容なのでプレゼン
いけるか心配です。今年の特賞の方の内容を
生かすカタチづくりを提案予定。
Re:カーボンオフセットのカラクリ
武田邦彦さんの主張ですが・・・・・私はこの方を存じ上げないのですが、wikiを見る限りはとんでもない主張をされているようですね。

でもここに引用された主張は、私的にはちょっと納得のいく部分もあります。

結局、法人にはまともな会社が1%、残りの99%が環境に悪いというようなところがあって、武田邦彦さんの主張のように企業性善説というのはちょっとおかしいんですが、モノ作りを通じて社会貢献をしている会社はあるし(1%)、その上で環境問題を自分らなりに捉えて行動するところもあって(1%)、つまるところ、京都議定書の、米国等を除く先進国と発展途上国の関係と同じなんだと思います。

> 暴走しがちな法人という「バーチャル人間な人格」は
> 何らかの社会貢献活動をして
> 「社会性」を補う必要があるという考え方が
> 全く抜け落ちていますね。

これはちょっと企業性悪説的な印象を受けますが、私が思うに、自分のことしか考えない企業は繁栄しても短命で、本当に世の中のことを考える企業が生き残っているんじゃないかと思います。
Re:カーボンオフセットのカラクリ
●古代の鐘さん、こんばんは。

カーボンオフセットというのは、
市場でのお金の動きと環境の改善をリンクさせた
ウルトラCのようなアイデアです。

エコジャパンカップとか、
meccとかが求めているのは
このあたりのお金儲けとエコを絡めて
世の中をよくしていこうというような
アイデアだと思います。

お金がからむと
人は猛烈に動きますから!

(私のモットーも、
 「地球のために、ひともうけ。」
 お金大好き、笑)

サステナブルなお金の流れをつくる、
そこがツボなんでしょうね。
難しいですが…。

●収納マンさん、こんばんは。

本文にも書いたけど、
武田さんは「エコ界の矢追純一」だから。
デタラメであればあるほど、
テレビ的にはオモシロいので
意外に人気あるんだよね!

たしか、たかじんの番組で
ブレイクしたんだと思う。
関西人は変な人を探す嗅覚がスゴいわ。

企業は本質的には悪くない(と思う)。
経営者は人の幸せを考えてる人多いよ。

ただ、株を動かしている人は
人の幸せよりもまずは儲け、
つまり数字、だよね。

いまの資本主義経済は、
限りない数字の追求になっていて、
限りある自然環境がそれにキャッチアップ
できなくなっている、というのが問題で。

法人というのは心も体もないので、
ともすると株式市場に振り回されて
社会的責任を果たせなくなってしまう。
だからこそCSRが注目されてるんだよね。

企業そのものはそれほど悪いものじゃないけど、
企業が活動するフィールドにおけるルールに不備がある、
そしてグローバル化とIT化がすすんだ現代、
その不備による悪影響が速く、
しかも大きくなってきてしまった。
…というのがいまの不安定な経済社会の
状況なんではないかな。

ぼちぼち、資本主義2.0の波が来る、はず。
これから経営者にとってはオモロイ時代に
なりまっせ。収納マンも、儲けてや!
Re:カーボンオフセットのカラクリ
ご教示ありがとうございます!

株式会社の持ち主は株主で、
少なからず年金基金も関わって
くるとなると、年金支払者は
間接的に(どこかわからないけれど)
会社の持ち主になると思います。
(P.F.ドラッカーのパクリです。
日本も同様なのかと妄想しています)

個々人が賢い、低炭素指向消費者に
なることは極めて重要と思います。
その上で、年金基金などの資本の向け先も
炭素考慮していくといいなと思いました。
いえ、すべきでしょう。

様々な入札なども炭素考慮したり
行政のすべきことは多々あると
思います。

資本主義2.0、かっちょいいっすね


Re:カーボンオフセットのカラクリ
> 法人というのは心も体もないので、
> ともすると株式市場に振り回されて
> 社会的責任を果たせなくなってしまう。
> だからこそCSRが注目されてるんだよね。
>
> 企業そのものはそれほど悪いものじゃないけど、
> 企業が活動するフィールドにおけるルールに不備がある、
> そしてグローバル化とIT化がすすんだ現代、
> その不備による悪影響が速く、
> しかも大きくなってきてしまった。
> …というのがいまの不安定な経済社会の
> 状況なんではないかな。

全体的におっしゃることは分かりますし、
総論的には十分理解できるんですが、
この辺はちょっと違うんじゃないかと思います。

まず株式市場に上場している企業って、法人の何%でしょう?
上場企業すべてがまともとは言いませんが、
概ね上場企業は全株式会社の中でかなりまともなほうで、
それなりに環境保護活動などの社会貢献をしていると思います。

「法人にはまともな会社が1%、残りの99%が環境に悪い
 というようなところがあって」と申し上げましたが、
その論理でいけば上場企業は前者に入るものが多いわけで、
株式市場を否定することとは相容れないこととなります。

また「いまの資本主義経済は、限りない数字の追求になっていて」
とありますが、CO2の削減努力にしろ、
数字を目標にすることは何事においても必要です。

「資本主義2.0」というのも、ちょっと私的には納得いきませんね。
なんか今のビジネスというのが企業から消費者に対して
ワンウェイにモノや情報が発信されているように感じます。

昔から、長く繁栄してきた企業は必ず消費者のほうを向いています。
逆に、消費者のほうを向いていない企業は潰れます。

ちなみに私は別に資本主義絶対とは全く思っていません。
近い将来、崩壊して新しいシステムになると思います。
Re:カーボンオフセットのカラクリ
収納マン、こんにちは。

株式市場は否定していません。

問題点は、
・自然には物理的な限界があるが、
 数字には理論上の限界がない。
・経営に責任を持たない人が
 投機的に動かすお金の量が多い。
というところです。

企業にはいろいろな形がありますが、
株式会社が与える影響が大きいのは
そこに投資機関が絡んでいるからです。
モンスターです。
いい意味でも、悪い意味でも。

資本主義2.0というのは、
いまのありかたとはちがう
資本主義、ということがいいたかった
だけです。そこにあまり意味はありません。

エネルギー産業や軍事産業などは
消費者とは違う方を向いていなくても
ぼちぼちいけたりするのすが、
そこをめぐるお金も莫大だったりします。

私も経済のことはあまり明るくないですが、
企業が消費者だけを相手にしていてすむ
牧歌的な時代ではなくなっているような
気がします。
コメントフォーム
名前:
URL:
コメントタイトル:
コメント: