2010年01月31日
GEINセミナー「水素エネルギーが未来をつくる」(2)
昨日に引き続き、GEINのセミナー 「水素エネルギーが未来をつくる」のレポートです。 お次のパネリストは、 R水素ネットワークの兼松さん。
兼松佳宏さん(R水素ネットワーク理事) R水素ネットワークは国際NGOです。 グローバルなネットワークを構築中。 アイスランドの人と話をしたり、 ハワイで水素発生装置をつくっている会社と 連携したりしている。 世界でいち早くR水素コミュニティをつくっている デンマークの視察にも行く予定。 水素は危ないといった誤解を解くような情報発信や、 既存の内燃機関エンジンを改造して 水素エンジンにする取り組みなどを行っている。 (ここで「2分でわかるR水素」上映) いま東京ガスから供給されるガスは北極から来ている。 北極の氷が解けたのをいいことに、 ロシアやノルウェーが膨大な量の 天然ガスや石油を奪おうと争っている。 そこまでして化石燃料が欲しいのかと 考え直す時期にきている。 化石燃料や原発には「隠れコスト」というものがある。 ガソリンが安いのは補助金などの理由がある。 そんな問題意識があって、R水素のことを もっと知ってほしいということで活動している。 (ここで制作中の「隠れコストムービー」の上映) (ここで「R水素が世界を変える10の理由」の説明) R水素の何がスゴいか。 限られたところにしかない石油と違って、 水素はどこでもつくることができる。 ほどんどの戦争の原因は化石燃料の奪い合い。 いまは電気自動車などで南米にある リチウムが注目されているが、 こんどはリチウムをめぐる戦争が起こるかも知れない。 水素は民主的なエネルギー。 エネルギーの問題も環境の問題も 戦争の問題も解決することができる。 みんながエネルギーを つくれる時代になるとどうなるか。 枯渇しないエネルギーを地産地消できるようになる。 そのことで、中央集権的な社会構造がなくなる。 地域分散型の社会になると、政治が身近になる。 多くの人が政治に参加するようになる。 戦争が減って、貧困や難民も少なくなる。 援助も大事だが、 根本的な問題を解決していくことも大事。 燃やしてもCO2が出なくて、 空気もきれいになる。 既存の車を改造して水素を 燃やすことができるようになれば、 新しくエコカーをつくって増やす必要もなくなる。 再生可能エネルギーがないとR水素はできない。 R水素社会になると、再生可能エネルギーを つくるための雇用が増える。 有限のものを争う必要がなくなる社会。 心に余裕が生まれる。 エコとかサステナビリティとか言葉だけじゃなく、 そういう生き方ができるようになる。 R水素社会は未来の話じゃない。 ホンダの篠原さんも言うように、 いまある技術でできる。 再生可能エネルギーなどのいまある技術を 組み合わせることでできる。 だからやってみようよと言いたい。 デンマークの事例を紹介します。 コペンハーゲンから車で2時間くらいの ロラン島という島がある。 そこに世界初のR水素コミュニティがある。 ここは基本的に風が強く吹く。 そのありあまる風力をつかって水素をつくっている。 1980年代、 主力産業だった造船業が衰退。 失業率が20%にものぼった。 1990年から再生可能エネルギーの開発に取り組み始め、 いまでは失業率は4%(リーマンショックの前は1%)。 環境ビジネスで地方は潤うのでは、 ということで、どんどん風力発電施設をつくった。 そうなると電力が余ってきた。 この余った電力をなんとか活用しようということで、 水を電気分解させて水素をつくることを始めた。 既存の天然ガスのインフラを活用し各家庭に水素を送り、 必要に応じて燃料電池で発電したり熱として使っている。 民主党、パナソニック、東京ガスが視察に行く予定。 いろいろ見方を変える必要がある。 エネルギーは遠くから運ぶのではなく、 使うところの近くでつくるべきとか、 既存のエネルギーの前提を考え直す必要がある。 エネルギーは政策次第で変えられる。 税制とか補助金とか。化石燃料とか原発には 普通の人には見えないコストがかかっている。 そういったコストを明らかにして、 再生可能エネルギーと比較していきたい。 技術はそろってて、あとはやるだけ。 やらない理由は危険だからではなくて、 法的な整備がないからという面もある。 みんなで声をあげて政治を動かしていく必要がある。 R水素は世界を変える。 しかも未来じゃなくて、いまできる。 待ってるだけじゃだめ。動いて行こう。 R水素のRには4つの意味がある。 ・Renewable:再生可能 ・Respect:いのちを尊重する ・Responsibility:世界に対する責任 ・Revolution :革命 【R水素のプレゼンを受けてHondaの篠原さんのコメント】 燃料電池は開発に非常にお金がかかる。 いまの世の中は何でも経済原則で考える。 そのため、水素に対して消極的。 なぜ本田はこれだけ経済が厳しいなかで 水素に取り組んでいるかというと、 現在この地球上にある技術のなかで いちばん持続性が高いところに アプローチできる手段として水素燃をとらえている。 いまのところ、 水素以外にリニューアブルなエネルギーというのはない。 R水素ネットワークの活動には勇気付けられる。 我々が水素をやっていくときにいつも問題になるのは、 既存のエネルギー勢力や法令といった障壁。 世の中をイノベーションしていかないといけないときに、 そういった障壁があるというのは非常に残念。 政治に働きかけていくというアプローチは期待している。 水素燃焼エンジン自動車は、 エネルギー効率から考えると、 まだ長い距離を走ることができない。 でも、水素エネルギーは地域分散型だから、 あちこちでR水素ステーションができるのであれば、 いまの燃料電池車よりもずっと安くできるので 普及していく可能性がある。 マツダやBMWは水素燃焼エンジンに取り組んでいる。 否定はしないが、効率や安全性を 高めていくのは大きな課題だと思う。 ☆いつも読んでいただきありがとうございます。 人気ブログランキングに参加しています ↓1日1回ポチッとクリックいただけると励みになります。 http://blog.with2.net/link.php?647478
- posted by ecogroove |
- 05:41 |
- エコエネ |
- コメント(0) |
- トラックバック(0)
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL
http://www.econakoto.net/ecogroov/tb_ping/953


