「好都合な真実」講演レポート(4)

「好都合な真実」の講演メモの続きです…。
田中優さんのソロは、ここでフィニッシュ。

※あくまでも私のメモです。
疑問などがある場合は、講演の内容に近い
田中優さん近著をお読み下さい。

■省エネについて

家庭でもできることはまだまだある。
消費電力の四天王
「エアコン、冷蔵庫、照明、テレビ」の
省エネ効率が上がっている。
例えば冷蔵庫でいうと、
95年製のものに比べて
電力消費量が3分の1になっているものさえある。
省エネ家電買換えのための融資を
江戸川区で実施しているが、
これをもっと多くの人に使って欲しいし、
もっと広げていきたい。

AV、IT機器の待機電力も意外にかかっている。
テレビやビデオ、そして携帯充電器のコンセントを
まめに外すだけでもかなりの省エネ効果がある。
エアコンの効率を上げるために
断熱を工夫することが大切。
室内の温度を下げるために、
外から入る光を遮ることが効果的。
よしずを垂らし、たまによしずに
霧吹きで水をかけたりすると、
部屋はグッと涼しくなる。
何よりも効果的なのは「緑のカーテン」。
窓辺に木を植えると、
日差しを遮ってくれるうえに、
植物から蒸発する水分が暑さを和らげてくれる。

■自然エネルギーへのシフト'''

政府や産業界は
「たくさんの電力が必要
 →発電所がいる、原発はやむを得ない
 →エネルギー確保のための戦争は必要悪」
という発想で動いている。

しかし私は
「必要なのは明るさ、ぬくもり
 (電力そのものではない)
 →省エネ製品、電気を貯める
  テクノロジーを普及させよう
 →自然エネルギーだけでまかなえる社会にしよう」
と考える。

自然エネルギーというと、
すぐにコストがかかり
現実的ではないという反論がされるが、
いま石油を使ったエネルギーのほうが
安くなっているのは、
コスト算出のトリックがあるから。

石油には様々な見えないコストがある。
まず、石油を確保するための軍事費。
そして温暖化被害(ハリケーンなど)の
対策に使われる費用。そして税金。
燃料税は国をまたがるとかからない仕組みになっている。
国内線より国際線のほうが
安くなるのはこのカラクリのため。

効率のことを考えると、
エネルギーは自分のところで
まかなうのが理にかなっている。
しかも自然エネルギーは無尽蔵なので、
長期的に見ればコスト的にもはるかに優れている。

■エネルギー構造から社会構造を変える

現在の社会は石油中心。
石油がたくさん掘られ、
石油化学コンビナートにぶらさがった産業があり、
そこで「働かされる」人々がいる、という構図になっている。

ところが自然エネルギーが中心の社会になると、
エネルギーのために人間が働かされることが少なくなる。
人々がより自発的に働けるようになり、
豊かな社会が実現できる可能性がある。

これから進めていきたいのは、
我慢ではなく、得をしながらCO2を減らす
仕組みを広げていくこと。
好奇心と想像力を働かせて、
一人でも多くの人が自分なりのやり方で動いていくこと。
限られた人が上から何かを言って、
それに合わせてみんなが動く社会ではなく、
一人ひとりの人間が自分たちの意志で動き、
世界の矛盾を解決していく社会。
そのために、とにかく自ら動いてみて下さい。

<次回からは、対談になります…。>