ケータイ捜査官7:押井守監督の回(ネタばれ)

とうとうケータイ捜査官7、押井守監督の回だったわけですが
いやぁ面白かったなぁ。
今までの流れを一気に押井節にして
キャラ設定まで変えてきた。
みんないきなり金言格言喋りだす人達になっちゃってるし
橋田壽賀子作品ばりにセリフ長い。

いままでこの番組見てきたチビッコ達にとっちゃ
おくちポッカ~ンですよ。

あの抑揚のない哲学的なセリフの応酬は
夜7時にお母さんの作ったハンバーグ頬張りながら
今日のバディはどんな活躍を、と
胸躍らせていたキッズ達の期待をいい意味で裏切ってくれたことでしょう。

バルサ(の声優やった役者)がどうやら今回の敵?!かと
思わせておいてどうやら違う
いや違うっていうか、悪役じゃなくて悪女。
ヒーローものなのに勧善懲悪としない内容、さすが、と言いたいところだが・・・。

「<本当>よりも<嘘>の方が人間的真実って分かる?
 <本当>は人間無しでも存在するけど
 <嘘>は人間無しでは決して存在しないから。
 虚構を持たない女なんて退屈な家政婦にしかなれないわ♪」

などと喋り始める虚言癖の自称女優(しかも熟女)に、
盗んだ(いや、買った)バイクで走り出してきた家出少年が
次第に翻弄されていくという内容なもんだから、

この有難いセリフを聞かず、音を消して見てたら
「カラオケ用ムービー」に見えなくもない気も・・しなくもない。渋い。
熱海という設定も素敵です。

とりあえず少年の恋愛対象を年齢的にオーバーしてるに違いないのに
少年がドキドキしてしまっているというちょい無理めな設定も
私の妄想を刺激してくれて有難いものでした。

ハンバーグを作っていた世のお母さん方も、今回のこれを見て
少し心躍らせていたかもしれません。
次回へ繋げる押井的作戦なのか。

挙句、旅館で出会った男が

「幸福な少年時代を送る奴は少ねぇ。
 少年時代の理想化は特権階級の古い文化から生まれたものだ、と
 トロツキーも<我が生涯>の中で語っている!」

と一気に言いあげた引用の後は押井節も炸裂、

少「(トロツキーって)誰ですか?」
男「誰でもいい!!
  自分の台本を人生で汚しちゃならねぇ・・・」

とか、

「ある状況についての幻想を捨てたいという願いは
 幻想を必要とする状況を捨てたいという願いでなくてはならない・・・」 (マルクス)

とか。

隣の女湯を二人で覗いて

男「その女の姿が見えるか?少年。」
少「み、見えません!」
男「ばかやろう!!
  目を開いたままで、何かが見えると思うか!?」

とか・・・
まさに押問答でやりたい放題。
なにより当のケータイセブンが20秒しか出てこないからね。

この回を楽しめた子供の未来が非常に楽しみであります。ビシ!




更には来週(後半編)の予告で

『飛ばない鳥は飛べねぇ鳥だ』

って思いっきり言ってました。

大丈夫ですか。
テレビ使って大人の喧嘩ですか。
まぁ宮崎さんも笑って許してあげそうな気もしなくもないような
やっぱムカっときそうな気もしなくもないような・・・

鈴木敏夫さんが一番ヒヤヒヤしてることと思います。