2007年08月15日
不動産業における環境ビジネス~ キーワードは「参加気分」と「Guilt free」~
環境コミュニケーションの重要性が叫ばれだいぶ経った今でも、環境報告書やホームページでの自社の環境対策における情報開示のみをもってその実践としている傾向が多数見受けられる。反面、最近は、事業に直結した視点から、環境コミュニケーションを実施しているところも出てきた。「市場からは、何を造っても他社と同じに見られている。故に、なにかおもしろいことをやってみよう」という模索の中で、市場の「環境ニーズ」を拾い上げ、ここから製品に反映させていくという理想的な取組みである。 「環境コミュニケーションとは?」と聞かれたとき、筆者はこのような「市場の環境ニーズを汲み上げる行為」であると答える。 その「環境ニーズ収集」を継続的に実施してきた中で、市民のエコ心をくすぐるキーワードは「参加気分」と「Guilt free」だと確信している。 さまざまな場面で紹介することの多い、環境に関する市民の声であるが、 ・リサイクルして少しでも罪悪感を感じないようにしたい ・車に乗らないことで環境保護に貢献しているという実感を得たい ・レジ袋を貰うのをやめることで環境保護に貢献しているという実感得たい ・洗剤の要らないスポンジを使うことで、なんとなく環境にやさしいことをしていると満足したい ・石鹸を使うことによって少しでも水質の汚染を少なくしたいという思いを満足させたい との生活者の声は実際に多い。 つまりは、「エコアクション、面倒だけど」「環境保全していないことの罪悪感は感じたくない」「環境貢献している気分を味わいたい」「良いコトしている私でいたい」という人たちがかなりのボリュームで存在している様子が伺える。 「環境では儲からない」と言われて久しい日本だが、これらの潜在意識に刺さるようなリードをうまく構築できればヒット商品も夢ではないと思う。 「消費を通じた環境貢献」の場の提供は、理想的なエコロジーとエコノミーの好循環であり、また「事業の環境化」と「環境の事業化」とを並立させやすい不動産業においては比較的アプローチしやすい展開ではないだろうか。 今後の環境ビジネスを考える上での成功のヒントは、この「消費を通じた環境貢献の場の提供」であろう。既に同様のコンセプトで「事業の環境化」が進められている事例もある。 即ち「買うだけ・使うだけ」で環境貢献&具体的な環境負荷低減活動への参加気分を味わえる、罪悪感から解放される、そんなビジネスの可能性が高まっている最近である。
- posted by 鈴木敦子 |
- 13:40 |
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