第8回 地球温暖化の原因

なもないミニコミ誌2007年11月号の掲載記事です。

 ここ最近はもうめっきり寒くなり、ようやく雪がちらつき始め、また長い冬が始まりました。昨日タイヤ交換を済ませたと思ったら、今朝の雲石峠はやっぱり雪でした。道内の交通事故死者数ワースト1に貢献することのないようにしないとですね。
 前回に引き続き、地球温暖化のお話です。今回はその原因について話します。まず、地球温暖化は温室効果ガスによって引き起こされていることは前回述べました。その温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)などが年々増えてきているということが明らかになっています。

・IPCC第4次報告書は
 IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第4次報告によると近年の地球温暖化の原因は人間の活動にあるということがほぼ結論づけられました。地球温暖化の原因となるものは自然現象にもあります。例えば、火山活動や太陽活動の変化などです。火山は噴火によって太陽を遮り、地球を寒冷化させます。そのため火山活動が乏しい時代には温暖化が進むと考えられます。この100年間を見てみると火山活動が比較的活発ではなかったので、温暖化を進めたと言えます。太陽の活動は11年周期で増減しながらも増えている傾向があるので、ここでも温暖化を進めたと言えます。これらの自然現象を加味してここ100年間の気候変化をスーパーコンピューターによってシミュレーションし、それと実際の変化を比べてみると1950年頃から一致しなくなってくるのです。しかし、人間活動によるCO2の排出などを加味してシミュレーションするとこれは高い精度で一致します。そのため、1950年以降の気候変化は90%以上の確率で人間活動が大きく影響していることが結論づけられたのです。

・温室効果ガス増加の原因
 その温室効果ガスの増加の原因は何でしょうか。原因としてあげられるのは化石燃料の大量消費、森林の大量伐採などです。産業革命以来世界は様々な技術を生み、それに伴って化石燃料が大量に消費されていきました。化石燃料とは石炭や石油、ガソリンなどですが、そもそもそれらは太古の植物や動物の死骸などが長い間地中に蓄積されて生成されたもので、それを掘り出して使用しているのです。もともと何億年もかけて膨大な量が蓄積されていましたが、それをたかだか100年かそこらで消費してしまったのです。そこに蓄積されていた炭素は燃やされてCO2となります。そして、二度と石油などとして復活することはありません。

 また、森林の大量伐採も大いに影響を与えます。熱帯雨林などは何万年もかけて作られた広大な森林で、CO2を吸収し、酸素を供給しています。それを大量に伐採してしまうと、土地が乾燥して砂漠化が進み、二度と森林として再生できないか、できても大変な労力と時間が必要です。今放出している大量のCO2をすぐに吸収することなどできないのです。

・限りある資源
 化石燃料も森林も時間スケールはかなりの違いがありますが、どちらも人間の寿命から比べるとあまりにも長い時間がかかります。その点でどちらも限りある資源といえます。石油は中東が最大の主産地ですが、そこもあと数年経つと掘削量が頭打ちになるだろうといわれています。新たな産油地の発見や技術開発などで埋蔵量も増えているように感じますが、中東以上の産油地はいまだ見つからず、技術にも限界があり、石油を作り出すことは決してできません。今ガソリンや灯油の値上がりが騒がれていますが、埋蔵量の底が見えたらそれどころの騒ぎではないでしょう。森林も一年で日本の面積の半分が消えています。森林の再生以上のスピードで破壊が進んでいるので、このままでは熱帯雨林が完全に消滅し、温暖化がさらに加速していきます。このまま温暖化が進むとどうなるか、その話はまた次回お話しします。

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