第3回 森林はなぜ大事?

 もうすっかり暑くなってまいりました。皆さんいかがお過ごしでしょうか?これを読む頃には山車行列の準備の追い込みでてんやわんやしているところでしょうか。町全体で盛り上がって無事に終わればいいですね。

 この記事を書いているのは6月上旬ですが、今ようやく収穫調査(間伐木の選定のための調査)が一区切りついて終わり、ホッとしているところです。これからしばらくは林道の草刈りを行います。熊石と大成、乙部の国有林林道を刈っていきます。林道は熊石だけでも28kmあり、全部合わせると80kmにも及びます。ちなみに刈払い機は、レイノー症候群などの振動障害対策のために、エンジンではなくバッテリーを搭載した電動刈払機です。


 さて、話は変わりますが、最近たびたび上ノ国町湯ノ岱でのブナ林過剰伐採が紙面を賑わしています。これは檜山森林管理署が、ブナの天然林で道有林との境界線を越えて伐採したり、計画以上に過剰に伐採したりしてしまった問題です。保安林に指定されている森林は、都道府県知事の許可を得て、伐採しなければならないのですが、現地では許可を受けた計画を上回る量のブナを伐採しており、また、計画にはなかった土場があったり、伐採木を運ぶ集材路がとても幅広くなってしまったりしたので、現在問題になっています。

 森林は大事です。それは今では周知の事実であると思っています。では今なぜ森林が注目され、大事にされるのでしょうか?

 一つには地球温暖化防止というのがあります。森林が温室効果ガスである二酸化炭素を吸収し、固定してくれるため、温暖化防止に繋がるという考えです。樹木は二酸化炭素を大量に吸収し、その体に固定するため温暖化防止に繋がります。そのため、今世界中のいろいろなところで植林が行われています。地球温暖化についてはまた別の機会にじっくりとお話します。

 二つ目は、水源涵養機能です。分かりやすく言えば、水を蓄える力のことです。森林には様々な木や植物が生育し、地表を覆っています。そのために地面に直接雨が当たらず、木の葉から幹などを伝って地表に到達します。それが地中に染み込み、水を蓄えるのです。もし地表に何も生えていなければ、雨は地面を叩き、削って地表を流れていくため、降水量の半分も地中には染み込まず、地表面の土や砂を流してしまいます。地中に染み込んだ雨はゆっくりと地下を移動し、川や湧水となって地上に再び現れます。たくさんの栄養分とともに。こうして森林に蓄えられる水はひとつの大きなダムに匹敵するほどだといわれています。このようにして水は森林から川へ、そして我々の生活を満たして海へと流れていきます。もし森林がなければ、川は洪水と渇水を繰り返し、とても安定した生活を送ることはできないでしょう。日本が世界でも例を見ないほど水が豊かな国であるのはそれほど多くの森林があるからなのです。

 そして、森林に生育する多種多様な樹木は地中深く根を張り、複雑に絡み合って地面をがっちり捕まえています。そのため、土砂が流れず、多少の雨ではびくともしないのです。大小様々な木一本一本が協力して地面を支えているので、土砂崩れが起きにくくなっています。これが三つ目の土砂流出・崩壊防止機能です。

 この三つが主な森林の機能といえるでしょうか。他にもたくさんあるので、一度では紹介しきれませんでした。この続きは次回書きますね。どうぞお付き合い下さい。

追伸:「なもないミニコミ誌」200号おめでとうございます!記念すべき号に掲載できて嬉しいです。これからもよろしくお願いします。


 そして、これが「なもないミニコミ誌」です。記念すべき200号です。八雲町のいろんな人・場所に配られています。


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