2005年02月21日
◆FTSN(フェアトレード学生ネットワーク)メールマガジン Vol.17
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒♪⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒♪⌒⌒⌒♪⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒ 先日、FTSN主催の3回シリーズの勉強会が終了しました。毎回20名ほどの 熱心な学生・社会人の方に参加いただくことができました。ありがとうご ざいました。今後も知識を共有しアクションにつながるような勉強会を企 画していくと思いますので、ぜひご参加ください。 さて今回のメルマガでは日本ではあまり耳に入ってこない東欧のフェア トレードに関する情報や、フェアトレードに関する最新刊の書評などをお 届けします。関西の大きなイベントの紹介もあるので是非チェックしてく ださい。 (多田) ⌒⌒⌒⌒⌒⌒♪⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒♪⌒⌒⌒♪⌒⌒⌒♪⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒♪ ★ Contents ★ 1、イベント情報 ☆フェアトレード・フェスタ~身近にできる国際協力~ 2、フェアトレード関連ニュース ☆拡大EUの発展とフェアトレード 3、フェアトレードの本 ☆『コーヒーとフェアトレード』 村田武著 ▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽ 1、イベント情報 ☆フェアトレード・フェスタ~身近にできる国際協力~ 3月19日、20日に大阪で開かれるフェアトレードに関する大きなイベン トです。フェアトレードカンパニーのサフィア・ミニー氏や第三世界ショ ップの片岡勝氏による講演のほか、各方面から多様なゲストが参加して数 多くの分科会が開催されます。 FTSNの関西のメンバーがフェアトレードカフェを出すほか、19日には ファッションショーも予定されています。関西方面の方、必見ですよ。 【日時】2005年3月19日、20日 10:00~17:30 【場所】大阪国際交流センター MAP:http://www.ih-osaka.or.jp/map/localmap.html 【内容】●基調講演・分科会・パネルディスカッション ●フェアトレード商店街 ●フェアトレード・カフェ ●フェアトレードファッションショー 内容の詳細は http://www.ih-osaka.or.jp/event/ft.htm 【申し込み方法】 ハガキ、FAX、E-mailで、住所、氏名、電話番号、参加希望のイベ ント(基調講演、パネルディスカッション、分科会:複数明記可) を明記のうえ、下記まで。3月9日(水)締切。申込多数の場合は 抽選し、当選者には後日参加票を送付します。 【申し込み先・問い合わせ】 (財)大阪国際交流センター 〒543-0001 大阪市天王寺区上本町8-2-6 TEL:06-6773-8182 FAX:06-6773-8421 e-mail: ft@ih-osaka.or.jp □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ 2、フェアトレード関連ユース ☆拡大EUの発展とフェアトレード 昨年11月25日から3日間にわたり、スロバキアのブラティスラバという 都市でフェアトレード団体を含む200以上の市民組織等が参加して、フォ ーラムが開催されました。 この会合の目的は拡大EU圏の市民組織どうしがネットワークを形成・ 強化することを通して拡大EUの発展を実現させるというものです。開催 期間中は、開発に関わる人権問題や環境問題、女性問題など、さまざま なテーマでワークショップが開かれ、その一環としてフェアトレードに 関するワークショップと商品の展示・販売も行われました。ワークショ ップにはNEWS!(*1)の代表をはじめ東欧のフェアトレード団体などが参加 し、フェアトレード運動の背景、歴史、啓発活動などについて紹介した そうです。 このフォーラムを主催したのはTrialog, ATTACオーストリア, Green- peaceポーランド・オーストリア.スロバキアという5つの組織です。 ATTACとGreenpeaceは国際的に活動するNGOです。前者は主に経済面、後 者は環境面で活動しています。 Trialogというのは、ヨーロッパの開発NGOネットワーク"CONCORD"(*2) により2000年から開始されたプロジェクトでここにNEWS!もメンバーとし て参加しています。プロジェクト推進のための資金の8割以上はEU政府の 行政機関である欧州委員会から提供されています。 2004年から東欧の10カ国がEUに新たなメンバーとして加盟しました が、中央ヨーロッパとの経済格差や、市民運動の政治的影響力の違い は大きく、拡大EUが安定的に発展できるかどうかは依然として不透明 な状況です。この国家を超えた課題に取り組むため、欧州では政府と 協力しながらNGOも積極的な役割を果たしつつあるようです。 EU政府とNGOがどのような対話・協力を行っていくのか、そしてまた 長く社会主義政権によって統治され、その後安価な労働力の供給地とし てグローバル経済に取り込まれつつある東欧でフェアトレードが誰に よって担われどのような役割を果たすのか、今後の展開が注目されます。 (小穴) (*1)NEWS!は、欧州のフェアトレードショップのネットワークです。 詳細はホームページ http://www.worldshops.org 参照。 (*2)CONCORD(European NGO Confederation for Relief and Decelopment) について詳細はホームページhttp://www.concordeurope.org 参照。 source: Trialog ホームページ http://www.trialog.or.at Worldshop Newsletter December 2004 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ 3、フェアトレードの本 『コーヒーとフェアトレード』 村田武著 筑波書房ブックレット 2005年 読みやすさ ★★☆☆☆ お役立ち度 ★★☆☆☆ 一言コメント「農業とフェアトレードの関係を考えるなら…」 久しぶりの書評です。今回取り上げるのは九州大学教授の村田武氏 が書かれた『コーヒーとフェアトレード』。タイトルにフェアトレード とつく日本人の著作物で、一般の書店で買えるものは非常に珍しいので 取り上げさせてもらいました。 内容ははじめにフェアトレードが必要となっている背景としてWTOや FTAの動きが先進国、途上国双方の農業に対して深刻な打撃を与えてい る状況を紹介し、続けてベトナム・ブラジルのコーヒーを巡る状況を、 具体的に生産者の様子も描きながらまとめています。そして最後にフェ アトレードの持つ可能性について、村田氏独自の考察が紹介されます。 60ページあまりの薄いブックレットなので、前半のフェアトレードが 必要とされる状況に関する説明はかなり大雑把なものになってしまって いますが、ベトナムやブラジルのコーヒー生産の状況については最新の 情報が紹介されているので、この分野に興味のある方には参考となりそ うです。 村田氏は最後の章で、フェアトレードを通じて現在輸入されている農 産物がどのような生産環境で作られ、生産者にどれくらいの所得をもた らしているかという問題に消費者の関心が向けば、問題のある食品の大 量輸入の状況や、それに関連して食料自給率の低さなど日本農業の問題 にも消費者の関心が向く可能性もあるという見解を示しています。この ようなフェアトレードの啓発効果に注目した議論はかなりユニークです。 しかし村田氏が最も力を入れて述べたかったであろうフェアトレードの 持つ様々な可能性に関するこの部分の議論も、若干説明不足で分かりに くいものになってしまっていました。 ブックレットという形で日本人がフェアトレードに関する本を執筆し たということは画期的なことですが、本書は農業や食品流通に関する専 門用語がやや多く、文章としては読みにくい印象です。また紹介されて いるフェアトレードマークが世界的に統一された新しいマークではなく 古いものを紹介してしまっている等、コーヒー以外のフェアトレード全 体の状況に関しては問題を感じる箇所もあり、その点は残念でした。し たがって入門書としてはあまりお勧めできませんが、農業やコーヒーと フェアトレードの関係を考えてみたい人は手に取ってみても良い一冊で はないかと思います。 (多田) ▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽ 今回のメールマガジンに関する感想をお寄せください。 またフェアトレード関連情報もお寄せください。メールマガジンで 取り上げさせていただく場合もあります。 宛先は e-mail:ftsn_info@yahoo.co.jp です。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ (無断転送・転載禁止)
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2005年02月05日
◆ FTSN(フェアトレード学生ネットワーク)メールマガジン Vol.16
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒♪⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒♪⌒⌒⌒♪⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒ 一昨日はFTSN主催の勉強会がありました。「フェアトレードとは何か」 というテーマで、前半では複数のフェアトレード団体のフェアトレードに 対する見解やIFATのフェアトレード基準等を読み、そこに見られる共通点 や相違点を考えました。また後半ではフェアトレードに統一概念が必要な のかどうかといった点を議論しました。学生・社会人合わせて25名が参加 し、予定時間をオーバーする盛り上がりでした。 この勉強会は3回シリーズなので、全体が終了した段階で簡単なレポート を作成するか、メールマガジンで報告をしたいと思います。 次回は2月11日で、テーマは「フェアトレードラベル」。第2回からの 参加も大歓迎なので下記のアドレスまでお問い合わせください。 勉強会問い合わせ・参加申込み → ftsn_event@yahoo.co.jp さて今回のメールマガジンでは国内と海外のニュースを1つずつお届け します。どちらも今後のフェアトレードの展開を考える上で面白いテーマ だと思うので是非チェックしてください。 (多田) ⌒⌒⌒⌒⌒⌒♪⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒♪⌒⌒⌒♪⌒⌒⌒♪⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒♪ ★ Contents ★ フェアトレード関連ニュース ☆EUの有機農業推進政策とフェアトレード ☆ナチュラル・ローソンとフェアトレード フェアトレード商品の販路拡大を考える ▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽ ☆EUの有機農業推進政策とフェアトレード 昨年の11月15日、ブリュッセルでEUの公式な有機農業に関する顧問 団(DG Agriculture Advisory Group on Organic Farming)が主催した ステイクホルダー(利害関係者)との会合で、フェアトレードの視点を EUの政策に組み込むことが提案されました。 この会合は、欧州委員会が2004年10月に発表した「有機食品・農業の ための欧州アクションプラン」について幅広く議論を行うために開催さ れたもので、2005年以降も定期的に開かれる予定です。 この第一回の会合に参加したイギリスのフェアトレード団体TWIN Tradingのオーガニックコンサルタントは議論のなかでフェアトレードを 紹介し、欧州の有機農業政策に途上国の生産者に対する配慮を組み込む ことを提案したそうです。この提案が今後どのようにEU政府の有機農 業政策に反映されていくのかについては、経過を見守る必要がありそう です。 今、日本を含めて世界中でオーガニック市場が広がりつつあるといわ れています。有機農業は環境にも、生産者と消費者の健康にもよい農法 です。しかし、必ずしも途上国の貧困問題とつなげて議論されることは 少ないように思われます。 一方、フェアトレード商品は農薬をできるだけ少なくして作られてい るものが多いのですが、必ずしもすべての商品がオーガニックとは限り ません。 今回のEU政府の会合にみられるように、これまで別々に発展してき た有機農業とフェアトレードが融合していくことで、より持続可能な経 済システムの実現に向けて可能性が開けるのではないでしょうか。 (小穴) source: Fair Trade Advocacy Newsletter Dec.2004 EU有機食品・農業のための欧州アクションプラン http://europa.eu.int/comm/agriculture/qual/organic /plan/index_en.htm TWIN trading ホームページ http://www.twin.org.uk Agro Eco,"Smallholder group certification-proceedings of the second workshop",2002 http://www.agroeco.nl/en/publications/pdf/ Smallholder_group_certification_Proceedings%20.pdf =================================== ☆ナチュラル・ローソンとフェアトレード ナチュラル・ローソンというコンビニエンスストアをご存知でしょうか。 大手コンビニのローソンが健康生活を応援するコンビニ、環境にやさしい コンビニといったコンセプトを掲げて東京・神奈川で約20店舗を展開して いるお店です。 このナチュラル・ローソンにフェアトレードコーヒーが置かれていると いう噂を昨年末にキャッチしたFTSNメルマガチームは、1月上旬にナチュ ラル・ローソン都立大学駅前店を早速見に行ってきました。 置かれているコーヒーは小川珈琲のフェアトレードコーヒーで、簡易 ドリップタイプ5杯入り。エチオピアの「オロミア・コーヒー生産者組合 連合」の生産者によって作られたものです。オーガニックコーヒーやココア、 紅茶等と並んで置かれていました。噂は本当でした。 しかしこのフェアトレードコーヒー、じっくり店内を見て回らないとな かなか目に付きません。POP広告(*)も無く、パッケージをよく確認しない とフェアトレード商品なのかどうかが分かりません。レジ横ではオーガニッ クコーヒーが売られており、そちらの方が明らかに注目されています。 コンビニに販路を拡大することのメリットは、これまでフェアトレード商 品に全く触れたことの無いような消費者に、フェアトレードの重要性を 訴求できるところにもあると思われますが、現状ではそのような効果は期 待できないように思えます。 また商品の回転率が重視されるコンビニでは、売れ行きが悪ければすぐ に取引ができなくなってしまう恐れがあります。継続的にフェアトレード 商品を扱ってもらえるように、何らかの販売促進策を講じる必要があるの ではないでしょうか。 最近"わかちあいプロジェクト"から発売されたフェアトレードの砂糖の パッケージの右下には、2次元コードが付いています。カメラ付き携帯電話 でこの2次元コードを読み込めば、生産者情報がチェックできるという世界 初の試みです。ナチュラル・ローソンの利用者の多くは情報感度の高い20 代、30代でカメラ付携帯電話の所有率も高い層です。生産者情報やフェア トレードの簡単な説明を盛り込んだ2次元コードつきのPOP広告などを設置 すれば、消費者へのアピールにもなり、かつ販売促進効果も期待できるの ではないかと考えます。 スーパーマーケットやコンビニにフェアトレード商品を入れることにと どまらず、そこでいかに消費者とのコミュニケーションを作っていくかが、 今後のフェアトレード商品の販路拡大を考える際の重要なテーマとなるの ではないでしょうか。 (多田) ナチュラル・ローソン ホームページ http://www.lawson.co.jp/lawson_plus/natural/ ▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽ 今回のメールマガジンに関する感想をお寄せください。 またフェアトレード関連情報もお寄せください。メールマガジンで 取り上げさせていただく場合もあります。 宛先は e-mail:ftsn_info@yahoo.co.jp です。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ (無断転送・転載禁止)
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