エコツーリズムの取材で知床へ行ってきました

先週、エコツーリズムの取材のため、世界自然遺産に登録された知床へ行ってきました。

知床では、知床財団http://www.shiretoko.or.jp/が中心となって、エコツーリズムという旅のスタイルを推進しています。

エコツーリズムとは、旅の対象となるその土地の自然環境や歴史文化を体験し、学ぶとともに、地域に暮らす人々にとってはその自然環境・歴史文化の保全に責任を持とうという考え方が根底にあります。

ただ訪れて景色に感動するだけではなく、どのような自然のサイクルで目の前の自然が存在するのか、そこに人はどうのように関わっているのか、または関わっていくべきなのか。
一般的な観光旅行と違い、そこを意識して旅をすることが大切なのだと思います。

知床は2002年に世界遺産に登録されました。
個人的には昔から大好きな場所で、20年ほど前から通っています。
20年まえというと、自然のサイクルでいうとほんの短い時間。
でも、20年前と比べると知床の自然はすごく変わったと思います。
自然が、近くなった…。そんな風に思うのです。

つまり、以前は道路も良くなく、遊歩道もなく、手つかずの自然の中を歩いてやっと見えた景色が、今はとても簡単に見れるようになりました。
観光客の増加とともにそれらが整備されたためです。

10年ほど前(かな?)あたりから、車両の通行規制も行われるようになりました。
世界遺産に登録される前から知床は、自然を守るための行動を積極的に行っています。
その結果、世界遺産に登録されたからといって、特に大きな変化もありません。

知床半島は全域がヒグマの生息域です。しかもかなりの高密度。
ヒグマの住む場所に、人間がおじゃましているわけです。
もちろん、ヒグマだけではありません。全ての野生動植物についても同じです。だから、私たちは

「おじゃましま~す」

という気持ちを忘れてはなりません。

「足を踏み入れても、その痕跡を残さない」ということを徹底しなければならないと思います。
旅行者は、そんな意識を持って旅をすべきだと思います。

世界遺産に登録されてから変わったことがひとつだけ。
地元のエコツアーに参加する旅行者が増えていました。
知床の自然を知り尽くしたガイドによる、ネイチャーツアーです。
以前は、大型観光バスで車窓から景色を見ながら夕方ホテルに入り、ホテル内で温泉・バイキングを堪能し、翌朝バスで知床を発つ、という典型的な観光旅行者と、一方で登山などアウトドアが目的(いわゆるバックパッカー的)の長期滞在者。両者がはっきりわかれていました。
最近は観光目的でも個人旅行が増え、ネイチャーツアーに積極的に参加しています。2連泊など滞在型の旅が増えたといいます。
それこそが、エコツーリズムですね。

私は今回、NOP法人知床ナチュラリスト協会 SHINRA http://www.shira.or.jp/のツアーに参加しました。

一人で歩くと見逃してしまう自然からの様々なサインを、ひとつひとつ丁寧に教えてもらいました。それがどういうい意味なのか、なぜ、こうなるのか、その小さなサインのバックグラウンドにある、自然の営みや色々な問題がわかります。

知床に限らず、これからの旅のスタイルはエコツーリズムが主流となるよう、地球も望んでいるのでしょうね。

皆さんもぜひ、エコツーリズムを実践してください!
今よりもっと、自然を大事に思えるようになりますよ。

エゾ鹿