高尾山にトンネルは本当に必要なのか

東京都の西部、都心から電車で1時間くらいのところに、高尾山という山がある。
たかだか標高600m弱の比較的小さな山で、
都心に近い事と、比較的登りやすい事から結構人気があり、都内の小学校やら幼稚園やらの遠足コースによく入っている山なのだが、
その山に圏央道のトンネルを作ろうと言う工事がある。

圏央道を作る計画は、都心から放射状に伸びる高速を結ぶために約20年くらい前から計画されていたらしいが、
場所が山間部や住宅部ということもあり、裁判やらなにやらが続いて中々遅々として進んでいないらしい。
その一部である高尾山付近の場合、
実際にトンネルが掘られるのは高尾山長の下ではなく、ケーブルカーやリフトの通っている辺りの下、ということらしいが、
トンネル2本と、その出入り口にジャンクションとインターチェンジという結構大掛かりなものになるらしい。


国土交通省 関東地方整備局 相武国道事務所HPの事業案内には、
『豊かな暮らしを創造する 人と自然にやさしい道 ― それが、「圏央道」です。』と書かれているが、
このトンネル工事をすることで、地下水系の変化による高尾山の環境の変化が危惧されている。

すぐ隣の八王子城址トンネルでは滝が枯れてしまったと言うし、高尾山のトンネルでも蛇滝や琵琶滝が枯れる可能性がある。
滝が枯れて水の流れが変化することで、高尾山の生物の生態系も変化するだろうし、
トンネルを掘る事で、その山自体が持つ、水の保水力が減少してしまったら、大型台風がきたらで土砂崩れが起こる可能性だってある。
(高尾山でどうだったかは判らないが、)去年の台風9号では高尾山より西の奥多摩地区の山で土砂崩れによる入山禁止がでた。一部は解除されたが、未だに通行禁止区間があり、なかなか元の状態には戻らない。
高尾山だって、そうなる可能性が出ることだってあるのだ。

しかもこういう話は圏央道だけの話ではない。
一昔前に世間を騒がせた温泉入浴剤問題だって、なぜ入浴剤を入れたかといえば、
開発のせいで源泉の質が変化して、お湯が白濁しなくなったせいだと言われるし、
九州に大きくて豪華な鉄道を通したら、その近辺の沢が一斉に枯れてしまった、という話だってあるのだ。


先日のアースデイ東京では、そのトンネル工事に反対する、
「高尾山にトンネルを掘らないで」Tシャツを着ている人をちらほら見かけた。
明日は(雨天でなければ)、虔十の会の
『高尾山1000人ハイク!みんなが高尾山のメッセンジャー』
イベントもあるらしい。
明日は残念ながら予定があって行けないが、興味のある方は是非。
(Tシャツ用意のために申し込みがあったらしいので、ちょっと遅いかもしれないけど・・・)