346.糞土師とは

おはようございました。たびびとです。

実は先日開催された「糞土師(ふんどし)」セミナーに参加してきました。

■「12/22 きたネット勉強会SPECIAL『糞土師』伊沢正名氏講演会 - きた★ネット環境情報Blog」
 http://blog.goo.ne.jp/kitanet-staff/e/d207f03b6f089347c7118deb32aa00ce

講演は、キノコをはじめ、菌類、コケ、シダ等を撮影する写真家の伊沢正名さん。

いや、衝撃的でした。

ここ10年間で、大便でトイレを利用した回数が、なんとたったの1回だそうです。それも、緊急事態だったそうで、それ以外は常に外で済まし、大地に還元をしているライフスタイルを続けています。

こんな講演はいままでなかったので、すべてが驚きだったのですが、講演を聴いて感じたことは、伊沢さんは、自然界のサイクルやバランスをとても大事になさっています。

人間にとっては有害な毒キノコや、昆虫、あるいは病気にしても、自然界のなかではバランスを保つ大切な役割をもっていること。

そんな視点で、具体的な話をしてくださいます。

自然に関しては無駄なものは何もないということですね。

そして、いつの頃からか、日常生活から切り離され、膨大なエネルギーや投資により処理されている人間の糞が、実は自然界では大切なごちそうであり、人間ができる数少ないサイクルの一つだと語っていました。

それは、昨年から今年にかけて行われた実験によって検証されており、そのスライドが・・・。想像の通りです。


はじめに予告がありましたので、声が上がることはなかったのですが・・・。



詳しくは、書籍になっていますのでご購入ください。

■「Amazon.co.jp: くう・ねる・のぐそ―自然に「愛」のお返しを: 伊沢 正名」
 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4635310280/bestylesnet-22/ref=nosim


私なりに要点をまとめると、
 ○糞は自然界にとっては、「ごちそう」だということ
  ・動物や昆虫(ハエ・糞虫・アリ)が好んで処理してくれる
  ・アリにとっては「お菓子の家」とも言える

 ○冬の糞は動物ではなく、キノコなどの菌類がじっくりと分解すること
  ・それまで10年に一度しかみられなかったキノコが、頻繁にみられるようになった。

 ○体内の嫌気性菌から、自然界の好気性菌の働きで、形も臭いも変化し、土にかえる。

 ○痩せた土地こそ効果が高い

 ○ルールとテクニックが必要
  ・現在の法律では軽犯罪にあたる。
  ・穴を掘る。埋める。印を立てる。
  ・ちり紙、ティッシュは分解しない。最小限の利用か、できれば葉っぱがベスト。
   ちり紙以上に心地よい葉っぱがある。
  ・蚊取り線香、ハッカスプレー(虫除け)、小スコップ、葉っぱ、水ボトルのセット


これまでこのブログでも「エコロジカル・サニテーション」を話題にしてましたが、今回の糞土師が究極かもしれません。


最近は「食育」や「木育」などがありますが、これは「糞育」とでも言うのでしょうか。

334.傾斜土壌法

おはようございました。たびびとです。

国立環境研究所が発行するオンラインマガジンの最新号におもしろい記事がありました。

■「環環kannkann - 高校生も楽しめる循環型社会・廃棄物研究情報誌 (独)国立環境研究所 循環型社会・廃棄物研究センター オンラインマガジン」
 http://www-cycle.nies.go.jp/magazine/top/20081201.html

興味を惹いたのは次の記事です。
■「循環・廃棄物のけんきゅう」
 http://www-cycle.nies.go.jp/magazine/kenkyu/20081201.htm

この記事にある「傾斜土壌法」ですが、以前もWebでみたことがありましたが、具体的な寸法入りの模式図も掲載されています。
その構造がとてもシンプルです。

我が家でも導入を検討しますが、悩ましいのは排水高さの確保、そして冬期間の性能でしょうか。

また、日当たりがない北側でも大丈夫なのでしょうか?

このあたりは実験をしてみるしかないのでしょうね。

こちらにも論文が掲載されていました。
PDFファイルです。
■「エコシステムとしての傾斜・土壌活用浄化技術の開発と評価」
 http://ichiritsu-biology-ob.net/images/Kiji_.PDF

以前、人口数十万の都市の下水道メンテナンス費用が、年間百億円代であることを聞いたことがあります。

レバー一つで何でも水に流せる仕組みは、衛生的であり、とても便利なシステムですが、メンテナンスコストも相当なものです。

我が家は合併浄化槽ですので、生活雑水もあわせて処理できるのですが、自然の仕組みを活用した簡易な浄化方法も、できれば試してみたいと思っています。

そのためにも、排水の穴をどこに開けるか思案が必要です。


268.おがくずとバイオトイレ

おはようございました。たびびとです。

昨日は辻野建設工業さんが主催の「まちなか暮らし研究会」に参加してきました。

■「社長のブログ まちなか暮らし研究会~エコ編~」

旭川で先駆的にバイオトイレを販売する正和電工の橘井社長のお話と、北海道大学名誉教授の寺沢博士のお話を伺うことができました。

以前「エコロジカルサニテーション」について、ブログ記事を書いたこともあり、このバイオトイレの分野にも大変興味があり、有意義な研究会でした。

■「サニテーション|風と森の里山暮らし|エコナコト」

昭和電工さんのバイオトイレでは、以前から「加温」のことが気になっていました。
約50℃まで熱を加える設備なのですが、その理由として、水分を蒸発させること(約94%が水分)の他に、大腸菌等の滅菌を行うためです。

水分蒸発であれば、20℃程度の温度で充分で、米糠や生ゴミを投入すればその程度の温度を維持できるそう。

ただし、各種菌類には注意が必要で、堆肥使用の際には一定時間の加温処理が不可欠だということです。

このバイオトイレは水資源の少ない諸外国で大変注目されているそうです。

また、水洗トイレを維持するため、自治体が支出するランニングコストは、例えば旭川で毎年数百億円にもなるそうです。
社会インフラとしてのコストダウンを図るためにも、バイオトイレの普及を期待しています。


つづいて、寺沢博士からは、おがくずを用いたバイオトイレを科学的に説明して下さいました。

水分が多い屎尿系の廃棄物と、おがくずなど分解しにくい廃棄物をそれぞれで処理するのは難しかったのが、それらを混合することで、水分の蒸発と、おがくずのバクテリアの働きにより、屎尿系の廃棄物量を6%にまで減らし、さらに堆肥化され再利用できる状態になるそうです。

さらには、これまでのバイオトイレよりもエネルギーを使用しない「新しいドライトイレ」についても近い将来開発されると話がありました。


このバイオトイレの普及の鍵は法律です。

現在の法律では、最もローコストで、環境負荷の少ないバイオトイレの使用が認められていません。

橘井社長が国土交通省と協議を重ね、法律の改正に向け少しずつ前進が図られているそうですが、バイオトイレのパイオニアとして引き続きがんばっていただきたいと思います。


ではでは

169.フローフォーム

おはようございました。たびびとです。

パーマカルチャーの取組によく出てくるものに次のものがあります。


20080318-00.jpg
(緑のgoo 画像検索より)

具体的にどういった装置なのか理解していませんでしたが、最近、「フローフォーム」という名称だと知りました。

それで出会ったサイトがこちら。
■「フローフォームの物語」

ちょっと長い文章が続くサイトですが、フローフォームについて理解が深まります。

つまり、フローフォームは、自然の水の特性を利用した浄化装置であり、芸術作品であるということでしょうか。

とても興味が湧いてきました。

ではでは。


108.エコロジカル・サニテーション 2

こんにちは。たびびとです。

以前、エコロジカル・サニテーションについて、その定義などを記事にしてみました。

■「エコロジカル・サニテーション|風と森の里山暮らし|エコナコト」
 http://www.econakoto.net/kazetomorino/article/33

今回はその続編として、関係する情報の「ブックマーク」を羅列しました。

前回記事の参考サイトもあわせて掲載です。



【エコロジカル・サニテーション 参考サイト】

■「エコロジカル・サニテーションの概念とわが国への応用について」
http://www.env.nagasaki-u.ac.jp/sekkei/faculty/ishizaki/13/yamada.pdf注意:PDFファイルです)

■「自然の摂理から環境を考える | 世界のトイレ事情~下水道に頼らない『エコサン』とは?~」
 http://www.sizen-kankyo.net/blog/2007/02/000088.html

北海道のバイオトイレといえば、こちら。
旭山動物園などでおなじみですね。
■「環境を守るバイオトイレ-正和電工株式会社」
http://www.seiwa-denko.co.jp/

日経BP社の特集記事 正和電工さんのバイオトイレです。
防災用で20分で設置できるトイレが開発されているそうで、興味深いです。
■「21世紀のトイレに水はいらない!(前編)」
http://www.nikkeibp.co.jp/style/eco/person/070824_seiwa-denko01/

■「21世紀のトイレに水はいらない!(後編)」
http://www.nikkeibp.co.jp/style/eco/person/070831_seiwa-denko02/


ここからは、各社の製品紹介サイトです。

■「庭仕事ひろば:バイオトイレ コンポストトイレ」
http://www.niwashigoto-hiroba.com/index.html

■「コスモエース 住宅型バイオテックトイレ設置例」
http://www.kosumo-a.co.jp/juutaku.htm

■「グローイングピース」
http://growing-peace.com/index.html


ここからは手づくり系のサイトです。

■「Jussiの雑記帳」
http://www.d7.dion.ne.jp/~jussih/
http://www.d7.dion.ne.jp/~jussih/puusee/kpt-vessa.htm

■「木精舎」
http://www.mokuseisya.jp/
http://www.mokuseisya.jp/toire.htm

そして、わたしが知っている札幌で唯一のコンポストトイレ実践のお店です。
Webサイトでコンポストトイレの情報が発信されているかは不明です。

■「Yagiya やぎや」
http://homepage.mac.com/onnn/ONN/Yagiya/yagiya.html


ほかにご存じの情報等ございましたら、教えて下さい。

ではでは。

106.ちょっと専門的「毛管浸潤トレンチ」

こんにちは。たびびとです。

今回は少々専門的な話題です。

「毛管浸潤トレンチ」  このブログで、先日話題になった言葉です。
まったく初耳でしたので、少し勉強してみました。

書籍「田舎暮らし入門」にも紹介されていましたが、生活排水の「浄化」手段の一つなのですね。

Webでわかりやすい図面がありました。

■「信葉工機株式会社 ~地球にやさしい土壌浄化法~」
http://homepage2.nifty.com/shinyo-kk/index41.htm

■「松尾建設株式会社 土壌浄化法 解説書」
http://www.matsuo.gr.jp/dobokugijutu/ECOTOILE/kaisetusyo.html

当別の私の建設予定地では、「合併浄化槽」が義務づけられていますので、浄化についてあまり勉強していませんでした。

この「毛管浸潤トレンチ」は、土中の微生物を活用し、比較的簡単な施工で浄化が図れるものなのですね。

どこかで実践事例がありましたら、その状況について是非を知りたいですね。

もっと大掛かりな仕組みになりますが、
土壌の微生物を活用した浄化方法として、「エコロンシステム消化槽(新土壌浄化工法)」のことを「アースデイ北海道」のイベントの際に知りました。

■「風力、水力,ソーラー発電でエコロジーを考える三素」
 http://www.furano.ne.jp/sanso/
 (インデックスの新土壌浄化工法をクリック)

よくよく聞いてみると、なんと当別の田園住宅の方が導入なさっているということでした。

こちらのエコロンシステムは、ちょっと素人の施工は無理そうですが・・・。

でも、安易に薬品に頼るのではなく、パーマカルチャー的発想で、自然の原理をうまく活用した「浄化方法」が普及・発展することを期待しています。

「沪過・浄化」については、引き続き情報収集に努めます!

エコロジカル・サニテーション

エコロジカル・サニテーションという言葉をご存じでしょうか?

バイオトイレ、コンポストトイレの勉強を進めている際に出会った言葉です。
そんなに最近の言葉ではないようですが、この日本には目新しい概念です。

トイレの話ですので、パソコンの前でお食事中の方はいらっしゃらないと思いますが、念のため・・・・・・



濾過・浄化の勉強 その2

前回は、浄化の話を書きましたが、今回は濾過のことです。

中本信忠さんという先生が、生物浄化法という濾過の方法を、再普及させるためにご活躍のようです。

 ■「応用生態学講座」
  http://water.shinshu-u.ac.jp/

急速ではなく、緩速、つまりゆっくりで生物の働きを最大限に利用した濾過が、おいしい水と、メンテナンス負荷の少ない設備を実現するのだそうです。

これは、市町村、都市の大きな濾過システムの話ですが、個人でも利用できる方法だということが興味を惹かれました。

風呂のタブの大きさの容器があれば、家庭の水は濾過できるということです。

雨水利用、中水活用、そして井戸水の浄化に試して見たい方法です。

詳しくは書籍が発売されています。

 ■「生でおいしい水道水」
 ■「おいしい水の作り方」
いずれも築地書房、中本信忠先生著です。
ご興味のある方はご一読下さい。

濾過・浄化の勉強

里山でのマイホームの設計を検討していますが、最近の興味は濾過と浄化です。

建設予定地では、合併浄化槽の利用が義務づけられています。

そこで少しだけ合併浄化槽をはじめ浄化について、Webで勉強してみましたら、なにかと興味深いことが出てきます。

■石井式合併浄化槽
 ヤクルトの容器を使った高性能な浄化槽

■石井式合併浄化槽 石井式水循環システム日中交流協会
 http://www.kash.jp/ishii/

「浄化槽革命(合同出版)」という書籍が出版されています。
ただ、現在、取扱メーカーがなさそうです。

そして、通常、合併浄化槽であれば、不要なのでしょうが、コンポストトイレも魅力的で、旭山動物園や富士山に設置された「正和電工」さんのトイレをはじめ、手づくりのコンポストトイレなど、様々なものがあります。

正和電工さんは、日経ビジネスにて特集が組まれてますね。
すばらしい!
■21世紀のトイレに水はいらない!(前編)
 ECO JAPAN〈エコジャパン〉 - nikkei BPnet
http://www.nikkeibp.co.jp/style/eco/person/070824_seiwa-denko01/index.html

さらに、台所の生活雑水を、土を使って浄化する仕組みも見つけました。
■自然エネルギー「水浄化システム」:ベストハウス
http://besthouse.cc/02energy/07purif.html

合併浄化槽の設置、メンテナンスには相当の費用が掛かるのですが、理想的には、さらに設備を加えて、コンポストトイレによる糞尿の堆肥化や、生活雑水の浄化による「中水(水のリサイクル)」利用を進めていくのが21世紀の浄化のあり方だと感じています。

今は、都会に住んで、水洗トイレが完備され、総てを水に流しています。
確かに、衛生状態は向上しましたが、自然とのつながり、自然への配慮も忘れてしまった・・・・。

これは都会生活の大きな課題ですね。