プロ意識その2(住宅編)。

さて、やっと再編集です。

今回の「プロ意識その2(住宅編)」は長くなるので何日かに分けて書かせてもらいます。


同じデザイン作業でも住宅は実際にそこに住むオーナーとの共同作業だと考えています。

前回のブログでは商業施設に関して素人が口を出すべきじゃないと書きましたが

住環境は真逆で設計デザインに関する素人(オーナー)が断片的に思い描いた

ファクター(夢)をプロの視点でフィルター(デザインテクニック)にかけ

それぞれのバランスを取りながら日々の生活の中にゆとりや安らぎを作る

作業だと僕は考えています。

そして大切な事はその家に住む家族が幸せに過せるかを想像して

もの創りをしなければいけないと言う事です。

 
元々家というのはそれぞれの家族がそれぞれの好みで自由奔放に

暮らすべき空間でやれ3LDKだ4LDKだの決まった形に囚われるべきでは

無いはずなのにマンションと言う押し付け空間のせいでいつの間にか

発想が乏しくなってしまっている人が多いような気がします。

 

例えば「本当に子供部屋は必要ですか?」

 
もしかしたら小さな頃から快適な子供部屋を与えてしまうから

今問題になっている引き篭りが生まれたのかも知れません。


同じ屋根の下に居るのにもかかわらずお互いのコミュニケーションが

少ないから家庭内暴力などの現象が起きているのかも知れません。


十分な広さにテレビやパソコンなどそろった部屋を与えてしまえば

当たり前の様に子供は一人で時間を過すようになるでしょう、

コミュニケーションが少なければいじめにあっていることすら

気が付いてあげられないでしょう。

 
大人になってしまえば大したことじゃないことも

極々小さな社会で生活する子供達には「いじめ=全ての絶望」で

最悪の場合は自殺にまで発展している状況です。

 

数十年前の狭い住空間コンプレックスから過剰設計とも言える

余計な部屋を作ってしまっているのがつい最近迄の住居スタイルでしたが

最近の傾向は子供が小さいうちは子供部屋を作らない考え方が

大分浸透してきたり、いかに家族同士がそれぞれの居場所を心地良い

距離感で過せる茶の間(あえてリビングとは表現したくないので・・・)を

作れるかに視点が移ってきている傾向にあるようです。

 
現在進行中の注文住宅もこの考え方で設計が進んでいます。

 
ここ数年の間に何人かと一緒に家創りをしましたが思い起こすと

幸せな家族は自然と幸せな生活が想像できる間取りにを選択するが

幸せじゃない家族は自ら孤立主義的間取りを選択しています。

 
家が全てじゃないのは十分理解していますが

家が家族の幸せに貢献できる部分も多々あるんじゃないかと僕は考えています。

 
だからこそ家創りは難しく奥が深いと思います。

 

次回は「家はジーンズみたいなものかも?」編を書かせてもらいます。