2007年05月27日
ことばとこころ
優しい言葉、怖い言葉、悲しい言葉、面白い言葉。 琴線に響くことばに、私達のこころは、ゆり動かされることもあります。 それは、感性と呼ばれるとても大切な感覚ですが、 必要以上にこころを支配してしまうこともあります。 その取り返すことのできないほどの力を持ったことばを扱うとき 私達は、もっと、もっと慎重にならなければいけないのかもしれません。
ことばは、気持ちを伝えます。 普段、シャボン玉のように、次々と消えてゆくことばの軽さは、 文字とは違う気楽さで、いつでも私達の周りを取り巻いています。 時折、そのこころ無いことばに傷つくのは、風邪をひいて体調が弱るように、 自分自身のこころの免疫力が、低下しているときなのかも知れません。 健康な身体と同じように、健全なこころを保っているときには、 こころ無いことばに傷つくことは、あまりなく、 あっても直ぐに癒えるような気がします。 それとは、違ってあきらかに、憎しみや怨み妬みなどを、 ぶつけるように投げつける、悪意のあることばには、強烈な攻撃力があります。 その悪意に満ちたことばに傷つきすぎて、怯えてしまった感性は、 あきらめのあまり、全てにこころを閉ざしてしまうのかもしれません。 けれども、その閉ざされたこころを開くのもまた、こころのこもったことばなのです。 ことばの持っている力には、こころと一体でなければ、効力のないことを、 そして、ことばにとらわれることで、こころを見失ってしまうことのほうが、 ずっと大きな落とし穴になっていることにも、気づいてほしいと思うのです。 分かり合おうという、歩み寄りの心を持たないことばには、 どれほどの強い力が込められていても、人の心を動かすことなどできません。 そして、どんなに優しいことばでも、こころがこもっていなければ 必ず矛盾した形となって出て来てしまうものです。 『・・・ことばと こころは くっついている。 ことばの おくの こころを しることが たいせつだ。』 福音館書店 『にほんご』 ことばとこころより抜粋 「ホタルの国から」本文は、ことばとこころ
- posted by kumehota |
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