2007年06月23日
不信の社会に人々の声は届くか
選挙・政治、ということで言うと、一番手っ取り早い現状打破の方法はやはり「政権交代」ということになるだろう。自民党に次ぐ第1野党は民主党だが、自民党に負けず劣らず、この民主党という政党も、なかなか国民には人気がないようだ。 「2ちゃんねる」によると(「2ちゃんねる」が信頼に足るソースであるかどうかは別として)、「民主党は売国奴政党で、政権を取ってしまうと中国や韓国に国を売り渡す恐れがある」というのが、民主党不人気の一番の理由らしい。 別にここで政党のあり方の是非を論じたいわけではない。現状の政治では、経済成長を最優先させ環境破壊を推し進めてしまっていたり、戦争へ加担するために憲法まで改変させてしまおうとしている、という問題があり、加えて最近では、増税や年金問題など、国民の生活に打撃を及ぼす問題も噴出している。 だがそれでも政権を交代して国を売り渡したくない、という気運が国民の中には強くあり、それは要するに、環境破壊より戦争より生活苦よりもまず隣の人間が怖い、と、この国の人々は思っている、ということなのだ。 ただこの、「環境破壊よりも戦争よりも生活苦よりもまず人間が怖い」という考え方は、猟奇的ではあるが決して異常ではないと思う。 まず環境破壊も戦争も、元を正せばその原因は人間にある、ということもあるし、隣に誰が住んでいるのかも分からず、教師の信頼は地に墜ち、一流企業の社長は錬金術を生み出すために悪の道へ手を染め、警察の不祥事は後を絶たず、金髪の母親が幼い子供を怒鳴りつけ、子供は両親を殺害し、いじめや暴行が次々と明るみに出、環境保護運動と称して怪しい団体への献金を募る人が駅前に大勢たむろし、大人の格好はどんどんだらしなくなっていき、肩がぶつかればお互いがお互いをにらみつけ、店にいけば大絶叫で無理やりなクレームをつける客の姿に出くわし、どこでいつ背中にナイフを突きつけられるか分からない、という状況で「人のことを信頼しましょう」と言うほうが無理、というものなのだ。 つまり今この国は、誰もが誰もを信用できない「不信の国」になってしまっており、この不信感を払拭しない限り、現状を変えようなどというリスクを伴うようことに手が出せるとは思えないし、自国のことだけに目を向けず、世界や未来のことを考えましょう、と言われても、そんなことができるわけがないのだ。 この国が、エコロジー大国へと変化するには、まず政治を変えなければならない。だが、その政治を変えるには、まず「隣の人が信用できない」という国民感情を転換させなければならない。「親や隣人や地域や社会に、自分は殺されるかもしれない」と思いながら、「Think Globaly」を実現するのは、とても無理なのだ。
- posted by よっひ~ |
- 21:57 |
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