“持続可能”って何??

 「Sustainable(サステナブル)」持続可能な社会、ということが言われるようになって久しい。この国においては、おそらく「LOHAS」の「S」として広まっていった言葉なのだと思うが、この「持続可能」というのがいったい何を指すのかと言われると、返答が難しい。これはおそらく私個人が分かっていないのではなくて、社会的にも「持続可能」という言葉の定義ができていないのだと思う。

 「持続可能」という言葉そのものを取れば、その意味は「ずっと続けていくことができること」ということになる。
 「持続可能な社会」という言葉は、そもそも「縮小経済」という考え方に対するカウンターとして生まれた言葉だ。地球環境への配慮、ということを考えれば、今ある経済発展や開発を退行させて、経済規模を縮小させてしまうのが一番望ましい(縮小経済)。だが、これまでの発展を昔の状態に退行させるのは現実的に難しいという事実と、政治的なアプローチで言っても市民の反感は免れないであろうというやむを得ぬ事情から、「では環境に配慮しながら経済発展や開発ができるようにしましょう」というのが、持続可能社会の考え方だ。

 ・・・。自分で書いていて意味が分からない。一応『eco検定公式テキスト』の記述を写しながら書いたつもりだったが、分からない。要するに、経済的な観点からすれば、「環境保護と経済発展の両立が可能な社会」というのがサステナブルのようだが、なぜそれが“持続可能”という表現になるのかが分からない。

 
 こう考える。「持続可能」ずっと続けていける、というのは、おそらく2世代3世代先(アメリカインディアンの教えの沿って言うならば7世代先まで)のことを想定していると思う。
 要するに「持続可能な社会」とは、「2世代3世代先まで、現状の経済が維持できている社会」のことを指しているのだと思う。
 この「維持できている」ということが、重要な意味を持つ。つまり、発展を退行させることはできない。ただ、次世代のことまで考えると、これ以上の経済発展は地球環境に深刻な打撃を及ぼす。だからまず、2世代3世代先まで、今の経済状態を維持することを優先に考えないか、というのが、サステナブルなのではないだろうか。

 簡単に言うと、「これ以上経済を発展させるのはちょっとストップさせて、まずは現状維持を考えないか」というのが、「持続可能な社会」の本来の考え方なのではないだろうか。
 もっと簡単に言うと、「これ以上会社を大きくしようと考えるのを、全企業が一斉に止めてみないか」、もっともっと簡単に言うと「昨年対比、という考え方を全企業が捨ててみないか」というのが、本来の持続可能社会の理想なのではないか、と思う。

 これを「経済はもっともっと発展して、かつ環境に配慮していればサステナブルなんだ」という意味で捉える人がいるから、サステナブルの意味が混乱するのだと思う。木材でできた人形や、廃材で作ったバッグなどをサステナブルと謳って販売しているようなところもあるが、そういうのはまずサステナブルの言葉の定義を履き違えているのだと思う。

 本来「持続可能な社会」とは、「現状維持社会」と呼ばれるべきものだったのだろう。ただ、Sustainableの訳が「持続可能」ということだったので、やむなく「持続可能な社会」という表現にならざるをえなかった、というのが正直なところなのではないだろうか。
 となると、一番の責任は、環境問題にSustainableという言葉を持ち込んだ誰か、ということになるが、そこまで来ると、もう犯人は誰か分からない。

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Re:“持続可能”って何??
分りやすい解説、ありがとうございました。
思いつきなのですが、
7世代先でなくて、7年後でもいいなかと思います。
川を上るサケを捕まえる時に
最初の7匹は捕まえない(7年先までのサケ)
そして8匹目のサケを捕まえる。(今年の分)
僕の思っているサスティナビリティ思考です。
Re:“持続可能”って何??
>>アキラさん

ありがとうございます。
正直、このブログは自分で自分に対して書いている部分もあって、他人が読んだときどう思うんだろう、と思うこともあるので、分かりやすいと言って頂けると、ほっとします。

スパンは7年後でも、正直1年後でもいいくらいなんですよね。「物理的な100年など、心理時計の1日に満たない」っていう話もあるくらいですし。
その人々が考える、「次世代」という遠い未来に、何を残せるか、ということが重要なのだと思います。
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