「東京」という物語の終焉

 私の家は、噂の「新東京タワー」に程近い。
 まだ近隣に行っても、そんなに高いタワーが建つような雰囲気はないのだが、近隣地域の再開発は着実に進んでいて、典型的な下町でしかなかった曳船や東向島などにも、高層マンションが次々と建てられている。今後、タワーの開発に伴って、街自体も綺麗に整備されていくのだろう。

 ところで、日本の人口は少しずつ減り続けていて、この間聞いた統計では、既に日本の人口は「自然減」状態にまでいっている、ということだったのだが、それでもなぜ東京は高層マンションの建設が一向に止まないのだろう。
 一つ考えられるのは、日本全体の人口が東京に密集しつつある、ということだ。たしかにどこかで、そんな話を聞いたことがあるような気がする。
 つまり日本は人口分布において「局地集中型」になりつつある、ということだ。
 アメリカのラスベガスは、砂漠のど真ん中にカジノ街が建てられているらしいが、今や日本全体がそんな感じになっていて、局地的に人が密集している部分と、空白の部分で国土が形成されつつある。
 RPGでは、街以外の土地は「フィールド」と呼ばれ、何もない空白の土地を、モンスターと戦いながら次の街へと向かうわけだが、そのような状況がゲームではなく、リアルで作られつつあるようだ。

 人口が密集すれば、それだけ治安は悪くなるし環境の破壊も進む。それは、人口の絶対数の問題で、避けることはできない。
 
 環境保護、という観点において言えば、もう東京は「見捨てて」しまっても良いのではないだろうか。
 カーボンオフセット、という考え方で捉えるならば、これからは東京で排出されたCO2を、東京以外の地域の森林資源や自然の力で相殺する、という関係に必然的になっていくような気がするし、方法論で言っても、そのほうが合理的な気がする。
 もう東京は、あらゆる人種がはびこる「混沌のるつぼ」として、ゴミのポイ捨てのしたい人や、身体に悪いジャンクフードを食べたい人や、大量に電力を消費したい人や、自分や他人や社会を傷つけたい、と願う人たちに明け渡し、エコナヒトは、自然溢れる地域にみんな引っ越して、常に自然と隣り合わせになりながら、東京の姿を望遠鏡か何かで見つめつつ、東京から排出されるCO2を相殺させるために植林に励む、という「二項分立」にしてしまったほうがいいのではないだろうか。

 「東京」という物語は、もう終わったのだ。

 「経済景気」という側面から言えば、もうこの国は限界に達していて、これ以上日本が経済的に復興することはありえないのだから、もう日本という国を見限って、次のステップへ進んでしまったほうが良い、という説もある(〔さっさと次へ行こう。もう日本という物語は終わったのです〕)。
 「環境」という側面から言えば、日本はまだまだ日本アルプスや奥羽山脈や、屋久島や西表島など、自然を復興させるためのフィールドは残されていて、可能性はゼロになったわけではないと思う。
 だが東京という破壊の根源が、足枷になっている。
 これからも地方から、外国から人口が流入してきて、東京の人口が膨れ上がり続けるならば、東京においてこれ以上自然が保護される可能性は限りなく低い。
 
 だったら、もう東京は見限ろう。
 それが日本の環境問題おける「さっさと次へ行こう」ということなのではないか。そんな気がする。

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Re:「東京」という物語の終焉
こんにちは。

ネットがあれば、今更よほどの事でなければ、わざわざ東京に行く必要もないような気がします…。

でも、癒しの仕事をしていると、結局「癒されたい人」は都会にいるので、需要と供給の点から見ると、自分が住みたい場所と、住んだ方がいい場所がイコールにならないので、難しい問題でもありますが(笑)。
Re:「東京」という物語の終焉
>>mikoさん

 サービス業とか接客業とか営業とか、「人」を相手にした職業は、やっぱり東京が一番儲かるんでしょうね。
 というか、その3業種が、就業比率で言えば3大業種なわけで、必然的に、人が人を求めて、ある1点に密集していってしまうんでしょう。

 でもmikoさんの住んでいる熊野って、「熊野セラピー〔http://sankei.jp.msn.com/life/trend/080406/trd0804061118002-n1.htm〕」なんて言って、今世界中から注目を集めているそうですよ。
 癒しの仕事なら、かなり需要は増えそうな地域ですよね。いい穴場なのかもしれませんよ(笑)。
Re:「東京」という物語の終焉
いやいや、熊野に行くなら逆に私のような仕事自体も必要ないと思います。
なんせ、熊野の大自然そのものが「癒し」ですからね~。人はかないませんよ。

ちなみに、私は熊野が「住みたい場所」で、まだ今は住んでませんよ~(笑)
毎月滋賀から大阪の熊野セミナー
http://kumanoseiryu.net/
に通ってるだけです♪
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