例えば、学生運動

 そういえば、学生運動の時はどうだったのだろう。

 エコロジー運動の基本理念は、「より大勢の人に問題を知ってもらい、より大勢の人を巻き込み、より大勢の人々の変革を促す」ことにある。
 実際にエコロジー運動に触発されて環境問題に興味を持ち始めた、という人がどれほどいるのかは分からないが、今現在、ある特定の団体やグループ内で、エコロジーが絶対的な影響力を持ち、「エコロジスト対そうでない人々」の色分けが徐々に鮮明化されつつあることは事実だ。

 エコロジー運動、と比較になるのかは分からないが、この国では以前にも、「より大勢の人に問題を知ってもらい、より大勢の人を巻き込み、より大勢の人々の変革を促す」ことを目的に、市民が立ち上がったことがあった。
 それが俗に「学生運動」と呼ばれるもので、「日米安保闘争」「全共闘運動」あるいは「東京大学安田講堂事件」などが、代表的な事件として、よく歴史の授業などでも紹介されている。

 「学生運動」の名が示す通り、この時の運動の主体は大学生だったのだが、体制にNOを突きつけ、街頭で演説をしたり、授業をボイコットしたり、果ては校舎そのものをバリケード封鎖したりと、その活動の過激さと、全国的に運動を推し広めた影響力、そして、「全国の学生」が参加したという、その問題意識の高さと参加者数は、現在のエコロジー運動を遥かに凌駕したものと想像できる。

 そんな大規模で、崇高な問題意識の元結集された学生運動は、まさに「より大勢の人に問題を知ってもらい、より大勢の人を巻き込み、より大勢の人々の変革を促す」ことを具現化したものだったが、しかしそれでも、局地的な成果は得られたものの、最終的に世界を、人々を変革に導くことはできなかった。

 学生運動に参加した人々も今は年老いてしまったが、彼らはあの時の自分の姿を、今どう見ているのだろう。
 そして、現在また学生運動の如く多くの人々を巻き込み、世界を変革させようと躍起になっているエコロジー運動を見て、何を思うだろう。


 過去に学ぶことはたくさんある。しかしそれは、宮本武蔵や坂本竜馬や、松下幸之助などの人生訓などではなく、かつて自分を同じ夢を描いていた人がいて、その人は何を思い、何をして、何を残し、何を残せず、そして今何を見つめているのか、その軌跡なのではないだろうか。

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Re:例えば、学生運動
私が、学生運動を知ったのは、中学生の時に読んだ『サンクチュアリ』という漫画からです。

その時に、この国を変えようと行動された方々がたくさんおられたことに驚愕したことを覚えています。

今、その行動をされた『団塊の世代』の方々が定年退職なされる時期になっており、これからどのような行動をなされるのかとても関心を持っています。

life-of-ecoさんがおっしゃるように、同じ時代に生きている方が何をしているのかというのは、とても刺激を受けます。

Re:例えば、学生運動
>>osakiさん

 私が学生運動を知ったのは、坂本龍一さんと村上龍さんが、実際に学生運動のさなかにいた、ということからですが、坂本さんや村上さんをはじめ、あの当時の運動がその後の人生に大きな影響を与えた、という人は多いと思います。
 特に坂本さんが、アカデミー賞受賞以後も政治的な分野で発言を続けたり、現在も環境運動に熱心だったりするのは、学生運動の影響が大きいと思います。

 ただ、学生運動に参加した人の中には、あの運動によって人生が狂わされた、という人も決して少なくなくて、学生運動の「陽と陰」それぞれを、団塊の世代の人々はどう捉え、どう見ているのか、それは環境運動においても非常に参考になると思います。


 しかし、ちょっと文章を修正すると、名前が変わってしまう仕様はなんとかならないんですかね~(笑)。
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