対抗発展人のための同棲のススメ

 「カウンターデベロッパーのためのルームシェアリングのススメ」と読む(えー)。

 
 現在の経済や社会に限界を感じている人は多い。このまま右肩上がりで利益ばかり追い求める世界を続けていたら、いずれこの世界の資源は枯渇する。
 本当はこんな大量生産大量放棄による利益追求型の仕事の在り方なんて捨ててしまいたい、本当に地球のために、みんなの笑顔・喜びのために仕事がしたい、こんな憂鬱な競争社会に身を置くくらいなら、むしろ本当にやりたいことができているフリーターのほうがよっぽど偉いんじゃないか、そう思っている人は確実に増えていると思う。
 だがそれでもこの利益追求型の社会から脱することができない。それは、「とはいっても仕事をしなければお金がもらえないし、お金がなければ生きていけないから」。それはある1辺から見ればまぎれもない真実だと思う。

 だがどうだろうか。「お金がなければ生きていけない」と思う。だが、本当に「衣食住」だけを考えて生きていくならば、そこまでお金が必要だろうか。
 もうちょっと簡単に言う。お金がなければ生きていけないというのは正しい。だが単純に生きていくだけならば、おそらくフリーターの給料だけでも平気なはずで、要するに、「私たちは国から利益追求型社会に縛られるために、単純に生きていく以上の余計な金を支払っているのではないだろうか」と思うのだ。
 つまり、生きていく、ということだけを考えるならフリーターでも十分で、フリーターでも十分だ、というコンセンサスが生まれれば、わざわざフルタイムで過酷な労働を強いられたりすることもなく、利益追求型の会社なんてさっさと辞めて本当に環境に優しい会社に入りなおしたりする自由も生まれ、それはひいては大量生産大量消費を推進する企業の根絶にも繋がり、「現状維持社会」の実現にも繋がる。
 だが、それができないのは、生きていく「以外」の金が日常的に要求されるからで、その「以外」の金によって生きていくために資金が食いつぶされる可能性もあるから、人はいつまでも利益追求型社会から脱することができないのだ。

 では、逆に言えば、その「以外」の金をペイする仕組みを作れば、「現状維持社会」、ダグラス・ラミス氏の言う「対抗発展」が実現できるのではないか、と考えたのだ。
 さて、では肝心の、その「以外」の金とは何なのか、という話になるが、無職時代を経験したことのある私の体験から言わせてもらえば、それはずばり、

 「家賃・税金・借金」

 この3つである。家賃もマイホームのローンなどは借金に含む。クレジットカードを利用しての買い物も借金に含む。
 この3つの金の問題さえクリアすれば、正直月給など15万程度で十分なはずなのだ。もっと少なくてもいいくらいかもしれない。

 では、具体的にどうやってこの3種を金をクリアするのか、ということで、そこでまず手始めとして私が推奨したいのが「ルームシェアリング」つまり同棲である。
 なぜあえて同棲という言葉をことさらに強調するのかというと、友人同士のルームシェアリングは、信頼関係やプライバシーの問題を考えてもリスクが大きく、それなら愛し合うもの同士がひとつ屋根の下に暮らすほうがリスクが少ない(0、というわけではない)のではないか、と考えるからだ。
 要するに、「好きになったならどんどん同棲しちゃおう」ということを勧めたいのである。そうすることで、一人あたりが払う家賃の量は半分になる。
 どうだろうか、今の生活を思い浮かべて、家賃が半分になれば、これくらいの給料で生きていけるな、というハードルは相当低くなるのではないだろうか。

 利益追求型社会を根絶させなければ、地球環境を守ることは難しく、そのためには、私たちを利益追求社会に縛り付ける「鎖」を外さなければならない。
 機会があれば、もっと「対抗発展人(カウンターデベロッパー)」のサバイバルを考えていきたいところだ。

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