引き算

 今日もコンビニで、賞味期限の過ぎた食品が大量に廃棄されている。
 この間知ったことだが、賞味期限の過ぎた食品は、自動的にレジのPOSシステムに通らなくなり、廃棄指定時間1秒後から、商品として取引することができなくなる。融通や温情など、一切なしだ。
 なぜこれだけの食品が毎日廃棄されるのか。原因を突き詰めていけば様々な要因が絡んでくるのだが、要するに食品を作り過ぎているのだ。
 
 端的に言って、環境破壊が起きるのは、何事にも「過剰」に過ぎるからだ。過剰に作り、過剰に消費し、過剰に余り、過剰に廃棄される。
 だからエコロジーは「引き算」で考えていかなければならない。「~しよう」ではなく、「~するな」で考えていかなければならないのだ。
 例えば「省エネ家電に買い換えよう」と言う。そうではなく、家電製品を使う時間を減らせばいいのだ。家電製品を使わないようにしよう、と言えばいい。
 例えばゴミの分別をしよう、と言う。そうではなく、ゴミを出さないようにしよう、と言えばいいのだ。
 例えば千葉の片田舎にエコハウスを建てよう、と言う。そうではなく、もうこれ以上家を建てないで、買い手のいない家を有効に使おう、と言えばいいのだ。

 作らない、使わない、増やさない、しない。物事には「適正」というものがあるので、ゼロにするわけにはいかないだろうが、新たに何かをしよう、というものは信用しないようにしよう、と心がけるだけでも、騙される危険性は各段と減る。

 引き算、ということは、その究極解答は「経済を停滞させる」ということで、それは言わばタブーなので、誰も触れない。
 しかし、本質はそういうことなのだ、と、そろそろ気づく時が来るだろう。

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