「今だけ良ければ」と思うほど、今は良いものか

 今は本当にいい時代、だろうか。

 人殺しをした日雇い労働者が神として崇められたり、祖父が自分が生み育てた家族全員を殺害しなければならなかったり、後期高齢者の年金が知らぬ間に根こそぎ取られたり、学校の給食費を払えないほど困窮した家族が続出したり、30代働き盛り世代の鬱病が急増したり、一度就労において汚点を作ってしまったら2度と敗者復活はできなかったり、10代前半にして世界に絶望して自殺する子供が増えたり、産婦人科が次々を廃業して子供を生めない街ができあがったり、物価が続々と高騰してろくなものを食べられない人がでてきたり、年収200万以下で、生涯結婚できない男が増えたり、ネットカフェにもカフェの外にも難民やホームレスが溢れたり、

 お世辞にもあまり良い時代だとは思えない。もしかすると、その絶望感と閉塞感で言えば、戦後最悪とも言えるかもしれない。


 ゴミをポイ捨てしたり、環境を破壊したりする人は、「今さえ良ければそれでいい」という論理に支配されている、と私たちは思っている。
 だが「今さえよければそれでいい」と思うほどに、そういう人たちは「今を良い」と感じて生きているのだろうか。
 
おそらく「今は良い時代か」と問われて、胸を張って「今は良い時代だ」と断言できる人はいないだろう。
  「今は最悪だ」と人々は思っている、と私たちにも容易に想像はつく。だが、環境の時だけ「今だけ良ければそれでいい」と人々は思っている、というのは、どこか矛盾していないだろうか。

 矢印はどこへ向かおうとしているのか。私たちは皆、それを見失ってはいないだろうか。

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Re:「今だけ良ければ」と思うほど、今は良いものか
なんとなく「前よりはよくなったな」って思えるのは、原油の値段が上がったこと。
あれでようやく大量消費の無駄さ加減を人々が認識するようになったと思う。
今までは環境税導入しましょうとか言っても
「また増税かよ!」位のリアクションだったのに
いまでは環境税の予定税率の10倍くらいのガソリン値上げになって誰もが自然に低燃費を心掛けるようになっている。
「消費財を長持ちさせよう」というベクトルは
必ず「人間も大切にしよう」という方向へ向かうのではないかと思います。
Re:「今だけ良ければ」と思うほど、今は良いものか
>>カサゴさん

 カサゴさんもお久しぶりです。
 税金、と言われると人為的操作に聞こえるものが、物価の上昇、と言われると自然現象に聞こえて、諦めの境地に入る、ということもあるんでしょうね。ジュースの「120円」というのも、本当は税金分が割り増しになった、というだけなのに、今では何も言われなくなりましたもんね。
 
 ただどうなんでしょう。原油に関しては、「思い知らされた」というよりは、「致し方なく」という感覚なのではないでしょうか。またいつか原油が安くなるようなことがあったら(そんなことがあるのかどうか分かりませんが)、その時にはまた大量消費が繰り返されるような気がしますし、「認識を改めた」という感覚には、まだ人々は至っていないような気もします。
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