アンドロイドも少子化の時代

 『鉄腕アトム』では、「人間とロボットは共存できるか?」というテーマが、一つの主題となっている。人間と同じ心を持つ、人間とは似て異なる物。心を持つすべてのものと、人は分かり合えるのか。それは、「人間とロボット」という関係性を超えて、心とは何か、人間とは何か、という深い問いを、私たちに投げかけている。

 『鉄腕アトム』から時を経ること100年。『ドラえもん』は、単純な「人間のための道具」という垣根を越え、人と共にあり、人の夢を叶える、人間にとっての憧れの存在として世界に君臨するようになる。

 『メトロポリス』『銀河鉄道999』その他数あるマンガや映画やドラマで、私たちは、ロボットやアンドロイドと共に生き、共に未来を歩む、そんな世界を夢見てきた。

 だが藤子不二夫も、手塚治虫も、気づかなかった。

 「夢見た未来」である21世紀、この世界は、ロボットやアンドロイドに割いてやれるエネルギー資源など、残っていなかったのだ。
 技術的な限界でも、倫理観の未成熟でもなく、純粋に「人口増加によって資源がなくなった」ことによって、どうやらロボットやアンドロイドと共に生きる未来は、実現することはなさそうである。

 もしマンガのような未来が実現し、ロボットと人間が共にあるような世界が、現代に実現していたら、


 いや、世界の人口は今よりもずっと減っていたかもしれない。いろいろな意味で。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL

http://www.econakoto.net/life-of-eco/tb_ping/312

この記事に対するトラックバック一覧

コメント

この記事に対するコメント一覧
Re:アンドロイドも少子化の時代
こんにちは。

漫画家は、「アンドロイド」の実現を目指して描いたかもしれないし、宇宙人との共存を夢見て描いたかもしれない。数々の漫画やアニメはそうであったかもしれないけれど、それが実現してもしなくても、結局その根底には、

「人は“違う人種・考え方・生き方”を持っていても、理解し合うことができるのか」

という事が、大きなテーマだった…という点で、それに気付いていれば、そういう意味で、少子化という事を、食い止められたかもしれないんでしょうね。
Re:アンドロイドも少子化の時代
>>mikoさん

こんにちは。ちょうど変な記事の時に来ちゃいましたね(笑)。
 「ロックマンゼロ」というゲームがあって、そのゲームのストーリーが、アンドロイドのせいでエネルギーが枯渇した地球を、アンドロイドが自らの手で新たなエネルギーを探し出して救おう、という話だったんです。
 ちょうどそのゲームのプレイ画面を見て思いついたのが今回の記事だったんですね(笑)。

 日本の少子化は完全に内輪もめ、という感じがありますね。世界のどこにも迷惑がかかっていない、という意味では、ある種の自浄作用、とも言えるのかもしれません。
 星新一のショートショートの中に、世界の少子化を予測したものがあって、そこでは人口はどんどん減るけど、科学技術はどんどん進んでいって、最終的には世界人類すべてが「貴族」になる、という未来が描かれているんですよ。
 そこで初めて世界全体の平和と幸福が実現するんだけど、それでも人口減少は止められなくて、最後には「祈り」が世界と覆う、という話で、とてもリアルな話だな、と思ったことを覚えています。
コメントフォーム
名前:
URL:
コメントタイトル:
コメント: