マイ箸マイバッグの意味

 地道な活動が実を結んで、一般にもかなり普及してきたと思われる「マイ箸・マイバッグ」だが、ところでマイ箸マイバッグ運動によって、実際割り箸や買い物袋の生産、受注量は減ったのだろうか。

 マイ箸マイバッグの直接の効能は、割り箸や買い物袋の消費を減らせることにある。しかし、マイ箸マイバッグの本来の目的は、消費を減らすことにより、最終的には割り箸、買い物袋の“生産量”を減らすことであって、例えば飲食店で
 「今月はマイ箸持って来た人が多かったから割り箸の消費も少なかったね~。じゃあ余った分は古いし捨てちゃおうか」
 ということでは、マイ箸マイバッグ運動がまったく意味を成さないのである。
 要するに、例えばスーパーで買い物袋製造会社との契約を打ち切ったとか、割り箸製作工場が閉鎖に追い込まれた、とか、そういう成果が出て初めてマイ箸マイバッグ運動は“効果があった”と言えるのだが、今のところそのようなニュースを耳にすることはないし、割り箸製作工場も、従業員の生活がかかっていたりするだろうから、どんなに割り箸の消費量が減ろうとも、「月契約で毎月何本割り箸を配給します」という形で企業と契約を結ぶことにより、割り箸の生産量を維持しようとするだろう。

 この間、某所の牛丼チェーン「吉野家」で、店内の割り箸がすべてプラスチックの箸に変更されているのを見た。他の吉野家ではいまだに割り箸を使っているところからするに、その店が全国の中でも先駆けてリユース可能な箸の利用を実験的に行っているのか、あるいはその店の店長がとりわけエコに積極的な人だったのか、まあ何にしろ、そのような“変化”があって初めて、マイ箸マイバッグ運動は意味を持つのだ。
 本当は、個人がマイ箸やマイバッグを使うより、みんなでお金を出しあって、大量のプラスチック箸を飲食店に寄付する、という方法のほうがよっぽど効率的なエコ活動なのかもしれない。
 だがそれでは、「個人がエコロジーに寄与する」という責任感みたいなものが消散してしまうのだろう。なかなか難しい。

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Re:マイ箸マイバッグの意味
こんにちは、ムラオカです。
なるほど、なるほど。
割り箸やレジ袋の生産量が減らずに、エコバッグや箸の生産量も増えてしまうのでは、せっかくのマイ箸、マイバッグ普及の意味がなくなってしまいますものね。
生産側の雇用なども考えると、マイバッグはじめましたと浮かれてばかりもいられませんし。
別の事業に転換して、失業者を出さないようにするには、設備投資などへの助成金をだせばいいかといえば、それだけではいけないような気がします。
植林やエコ事業を手掛ける企業で受け入れるなど、なんらかの受け皿も必要なのかもしれません。
ほんとに難しい問題ですね。
でも、吉野屋の取り組みはおもしろいですね。
全国的に展開して、それをきっかけにほかの牛丼チェーンでも導入するようになるといいですね。
なんだか長々とシツレイしました。

Re:マイ箸マイバッグの意味
>>ムラオカさん

 これだけ禁煙化の波が進んでいるにも関わらずタバコの自動販売機が減らないのが同じような理由からだ、と聞いたことがあります。
 健康面の悪影響が懸念されるようになり、若者への悪影響も指摘されているにも関わらず、たばこの自動販売機が減らないのは、たばこ会社の経営維持のために自動販売機を増やすことによってタバコの生産量を維持しているのだ、と。

 おそらく環境問題における倫理面での最大の壁となるのは、「環境を破壊しなければその日のご飯が食べられない、という人たちがこの世界には大勢いる」という事実だと思います。
 そういった人たちへのセーフティーネットの整備が、環境保護における最大の課題点だと思うのです。
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