豪快な号外の意外な顛末

 TEAM GOGOが主催した「豪快な号外」だが、結局当初の予定にあった3000万部を捌くことはできなかったらしい。現在の情報では、800万部がいまだ未配布のまま会員の手元にあり、これからこの800万部をどうするのか企画を立てるそうだが、今のところその決定打は見つかっていない状況だ。
 その上「百万番長」と称して個人スポンサーから1人100万円という膨大な寄付金を徴収したものの、その使い道が明確に示されておらず、ひょっとしたら「環境問題」を題目にした初の大規模詐欺事件にも発展する恐れがあるとして、7月末に公開されるという収支監査報告を、固唾を呑んで待っている、と状況だそうだ。
 ちなみにさらに言うと、インターネットのアンケートによると今回の「豪快な号外」の認知度は約12%(これは関係者や元々環境問題に興味があった人も含んでいる)。ほとんどの一般人は、こんなイベントがあったことすら知らず、mixi内の「豪快な号外」コミュニティーも現在は閑散としていて、この運動は「ある種の祭りだったのだ」、という雰囲気が漂い始めているらしい。

 以上ソースはすべて『2ちゃんねる』なので、どの程度信憑性があるのかは分からない。だが無計画にギネス級の紙資源を浪費し、明確な情報開示もなくただひたすらに募金を回収し、そしてその結果の是非や後始末をすべて善意の会員に丸投げしている、という体たらくを見てしまうと、私はむしろ『2ちゃんねる』の「自浄作用」のほうに期待してしまう。


 とかくエコロジストやNPO法人が非難の的になる。それは単純に理想を追い求め現実を直視しない「青い鳥症候群」を批判しているのではない。現実に「環境問題」を後ろ盾にして、人心を煽ったり、徒党を組んだり、新興宗教じみた信仰を展開したり、詐欺まがいの行為を働いたりする人が後を絶たないのだ。
 なぜ現状視察をするだけの旅行に「エコツアー」と題がついただけで、通常パックの旅行の3倍近い費用が必要になるのか、なぜ「経済発展を見直す」という勉強会の費用に何万円とかかるのか、なぜ非営利を謳うNPOがなにかと教材費を徴収するのか、なぜリサイクル素材を使用しているはずなのにマイバッグと名が付くだけで何千円とかかるのか、なぜ環境保護を謳うイベントで大量の電力を消費するライブを行うのか、なぜその運動を一過性のものとして収束させてしまうのか・・・。

 とかく環境保護は胡散臭く思われている。それは、環境保護の謳う人間の胡散臭さであって、環境保護に強く関心を持てば持つほど「自分はやばい事態に巻き込まれていくのではないか」という恐怖が生まれ、それが今の環境保護批判の一因となっていることは、紛れもない事実だろう。

 環境保護とは、地球の環境の「理想」を求める心の在り方である。しかしまずは、地球環境の理想よりも、地球環境の理想を追い求める人の、心の在り方の理想を、追求するべきなのではないだろうか。