今、この瞬間が幸せですか?

 今頃、ここでブログを書いている人たちは、テレビ朝日の特番を見ているのだろうか。私の家にはいかんせんテレビがないので、興味はあるものの、目にすることができない。

 一昨日の記事で、「歳を取る」ということについて書いたが、そういえば、少なくとも私の周りで「昔よりも今のほうが幸せだ」という人を見かけない。
 要するに、今生きているこの瞬間が幸せの絶頂期だ、という人だが、もっと言うと、「今この瞬間が幸せだ」と感じている大人が、今この国にはどのくらいいるのだろう。

 今、大人たちを見ていると、皆苦しんでいるように見える。苦しんでいる、とまでは行かなくとも、最低でも、例えば電車の中で乗客の顔を見ていて、表情からして、ああ、この人は今幸せなんだろうな、という人をほとんど見かけることがない。
 その上、大人たちは昔は良かった、と言う。子供からすれば、人生とは0歳の生まれた瞬間が幸せの絶頂期で、あとはどんどん下り坂を下がるだけ、というふうに感じてしまうだろう。

 大人たちは、歳を重ねるごとに、自分の人生はどんどん良くなっている、と、自らの人生を賭して証明しなければならないのだと思う。
 自分の人生は周りの大人たちのように、どんどん暗くなる一方なんだ、と子供たちが感じてしまうと、未来に対する希望や展望が持てなくなる。
 
 するとどうなるか。
 地球なんて滅びてしまっても、今さえ良ければ構わない、だって、大人になって長生きしても、辛い事しかないのだから、と感じてしまうと思うのだ。

 世界を変えることは難しい。だが、「自分の人生は昔よりも今この瞬間のほうが絶対良いものになっている」、そう背中で伝えることで、子供の世代に託すことができるものは、絶対にあると思う。