“温暖化”で正しいのか

 寒い。

 桜が咲いたと思ったら、急に寒気が戻ってきて、最近は雨が降り続いている。昨日は桜の見ごろだったろうに、職場近くの花見会場も閑散としていて、桜もこの雨で振り落とされてしまいそうだ。

 寒い、で思い出したのだが、地球温暖化論議の中で、「初めから“気候変動・気候異常”と呼べばこんなことにならなかったのに」という話を聞いた。
 例えば、現在の環境破壊の弊害として、北極の氷が溶けてしまうとか、砂漠化が進行してしまうとか、海面が上昇してしまうとか、様々なことが挙げられるが、「地球温暖化」と名付けられてしまうと、そのすべてを「地球の温度が上昇したから」という論点で説明しなければならない。
 だから、例えば現在逆に寒冷化が進んでいる地域があったり、サイクロンが大量発生したり、エルニーショ現象が発生したりといったことを“温暖化”で説明するのには無理が出てくる、と言うのである。

 温暖化論議の中では、今でも現在の地球温暖化と人為的なCO2の排出に関連性はあるのか、そもそも本当にCO2の排出が地球温暖化の原因なのか、議論はまとまらないままだが、それより以前に、“温かい温かくない”で環境を語ろうとすると、どうしても説明が付かない気象現象があって、まず私たちは、「環境を破壊すると、温暖化するしないに関わらず、気候に何かしらの異常が発生する」という考え方に、シフトする必要があるのではないだろうか。

 例えば今日のような、“春の寒日”があると、「ほらやっぱり温暖化なんて嘘じゃん」と言う人が必ず現れる。これを「温暖化」に凝り固まってしまうと、どうしても説明が付かなくなる。
 「いや、こんな暖かくなったり寒くなったりが繰り返されるの自体が“異常”なんだって」
 そう考える必要が、あるのだ。