2008年07月18日
監獄の国
某レストラングループの契約店長の死亡が、過労死として認定されたらしい。限界を超える残業を強要され、倒れたのだそうだ。 過労死、と聞いていつも思うのは「そうなる前に逃げ出すことはできなかったのだろうか」ということだが、私自身の実体験から照らし合わせても、「逃げ出す」という行為は、じつは簡単なことではない。 「死と逃亡」を天秤にかける、ということについて、人は簡単に「死のほうが重く、逃亡のほうが軽い」という判定を下しがちだ。死んでしまっては遅いのだから、と。 だがこの国では、逃亡した“後”の精神的なストレスと実質的なリスクは、想像するだに尋常ではなく、逃亡した後の罵詈雑言、重圧、手続き、復帰の難易度、そういったことを考慮すると、「逃亡は死よりも重い」と判断する人たちが多いのも理解できる。 過労死もそうだし、14歳がバスジャックを起こすのもそうだし、秋葉原で無差別殺人が起こるのもそうだし、この国における様々な問題の根本は、「逃げ出せないから」という点にある、と言っても過言ではない。 逃げてしまったら、死よりも辛い生を生かされる、その現実が、様々な歪みを引き起こす一番の原因だとも言えるのではないだろうか。 なぜこの国はこんなにも「逃げ出せない」国になってしまったのだろう。いや、昔からこの国は「逃げ出せない」国だったのだろうか。 「逃げてもいいよ」「逃げるべきだよ」そういった言葉が“現実”として通用する国にならない限り、悲劇は、増え続けるだろう。
- posted by よっひ~ |
- 23:55 |
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