サミット最終日~CO2対策は進展?

いよいよサミットが閉幕しました。

さまざまな想いが交錯し、洞爺湖でも札幌でもそれぞれの立場の人々が全力を尽くしました。

・国家の代表たる首脳陣

・世界で活躍するNGOの要人たち

・地球の治癒をしている知識人、活動家
(飢餓・貧困も人間⊂地球の疾病であるため)

・環境に関心のなかった市民

・変化をもたらす意識のあるメディア

彼らが一同に会すきっかけを作った!
ということで洞爺湖サミットには大きな意味があります。
世界にとっては、大きなピリオドの一つなのです。

いろいろな批判もサミットにはあります。
もちろん、正しいことと間違っていることははっきりしなければならない。
しかし、批判ばかりでは前進できない状況です。
なにより、対立の先にあるものは多くが『争い』です。

私利私欲を排して、本当に大切なものがなんなのかを見つける。
人間にとって、自分にとって、家族にとって、自分につながる命たちにとって、何が大切か。
そのコンセンサスをとれたときに、きっとサミットも国連も必要なくなります。

さて、2日目と3日目併せて、今回のサミットということで、温暖化のことについて書いてみます。


■温暖化の問題

地球温暖化に関して、GHG(Green House Gas:温室効果ガス)の排出量がぐんぐん伸びている新興経済国(中国やインドなど)も含めた中で、「持続可能な社会を目指していきましょうね」という合意ができたことはかなりの進歩だと思います。

今までは経済のことだけを考えて、かつて高度経済成長期にあった日本と同じ成長率でGDPを増加させていた新興経済国が、改めてG8と歩調を合わせて「環境のことも考えまーす」と宣言したわけですから、これは大きい一歩です。

マスコミや世論は「半減目標の共有まで至らなかったのは、日本の交渉力不足だ」という声も多いですが、あえてここは評価すべき点ではないかと思います。相当大変だったでしょうから。

そして、「IPCCを論拠として温暖化対策を行っていく」という項目が改めて盛り込まれたのも良い点だと思います。
温暖化懐疑論者も含めて、さまざまなソースを戦わせる議論がいまだに絶えませんが、ひとまずはIPCCを基準として温暖化そして気候危機に関しては話し合いができるということは、非常にこれからの議論をスムーズにする効果があると思っています。

少なくとも各国に関しては「IPCCに言い訳できない」という状況を作り出せたわけですし、新興経済国の環境負荷増大に関しても抑止力となりうるわけですから、いままで環境活動家や環境メディア、そして市民が頑張ってきた結果が表れていると言えるでしょう。

***

また今回のサミットに関しては前後して、CO2排出権に関する話題がメディアにおいても頻出しました。
「これからの環境対策は排出権が軸になる、新たな市場の創出だ、マネーゲームにすぎない、環境をカネで買うなんて(以下略・・・

さまざまな議論は尽きませんが、一つ言えることは「排出権もひとつの手段にすぎないし、道具にすぎない。要は使いようでしょ?」ということです。

自分はエコナコトの事務局も務めるかたわら、エコノスのカーボンオフセットサービス『ecoco』の実務担当者として仕事もしていますが、排出権というものに触れれば触れるほど、その感覚が確かなものになっていきます。

排出権ビジネス――いや、この世のありとあらゆる「エコ」は、極論で言うと絶滅しなければならない運命です。
結局何らかのマイナスがあるわけで、それをニュートラルにしようとすることが「エコ」なわけですから、それがなくならなければいつまでも本当の意味で持続可能な社会は実現しません。

そういった冷静なアタマを持ちながら、一方ではバランスよくいまの大量消費社会からソフトランディングさせなければならないわけで、これだからエコが「ブーム」と錯視されるほどに活発な動きを見せているわけですね。

***

閑話休題。

***

そういったことも踏まえつつ今回のサミットにおける「気候危機、とりわけ温暖化に関する結論」はけして絶望的なものではなく、むしろ次へとつながるものになったのではないかと思われます。

それに、反G8の方々の主張するとおり、大切なことは国連に持ち越されました。

国連における議論のなかで「2050年までにGHG排出量を半減する」ことを決定したい。
そういった主旨で、福田首相は記者会見の場において発言をしました。

「じゃあ日本はいっぱい出してるから60~80%削減だ!!」という首相の想いを全力で応援するためにも、私たち市民は「ちゃんと家庭でも削減できましたよ~」という『結果』を提示していきたいですね。

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