2008年07月09日
サミット最終日~CO2対策は進展?
いよいよサミットが閉幕しました。
さまざまな想いが交錯し、洞爺湖でも札幌でもそれぞれの立場の人々が全力を尽くしました。
・国家の代表たる首脳陣
・世界で活躍するNGOの要人たち
・地球の治癒をしている知識人、活動家
(飢餓・貧困も人間⊂地球の疾病であるため)
・環境に関心のなかった市民
・変化をもたらす意識のあるメディア
彼らが一同に会すきっかけを作った!
ということで洞爺湖サミットには大きな意味があります。
世界にとっては、大きなピリオドの一つなのです。
いろいろな批判もサミットにはあります。
もちろん、正しいことと間違っていることははっきりしなければならない。
しかし、批判ばかりでは前進できない状況です。
なにより、対立の先にあるものは多くが『争い』です。
私利私欲を排して、本当に大切なものがなんなのかを見つける。
人間にとって、自分にとって、家族にとって、自分につながる命たちにとって、何が大切か。
そのコンセンサスをとれたときに、きっとサミットも国連も必要なくなります。
さて、2日目と3日目併せて、今回のサミットということで、温暖化のことについて書いてみます。
■温暖化の問題
地球温暖化に関して、GHG(Green House Gas:温室効果ガス)の排出量がぐんぐん伸びている新興経済国(中国やインドなど)も含めた中で、「持続可能な社会を目指していきましょうね」という合意ができたことはかなりの進歩だと思います。
今までは経済のことだけを考えて、かつて高度経済成長期にあった日本と同じ成長率でGDPを増加させていた新興経済国が、改めてG8と歩調を合わせて「環境のことも考えまーす」と宣言したわけですから、これは大きい一歩です。
マスコミや世論は「半減目標の共有まで至らなかったのは、日本の交渉力不足だ」という声も多いですが、あえてここは評価すべき点ではないかと思います。相当大変だったでしょうから。
そして、「IPCCを論拠として温暖化対策を行っていく」という項目が改めて盛り込まれたのも良い点だと思います。
温暖化懐疑論者も含めて、さまざまなソースを戦わせる議論がいまだに絶えませんが、ひとまずはIPCCを基準として温暖化そして気候危機に関しては話し合いができるということは、非常にこれからの議論をスムーズにする効果があると思っています。
少なくとも各国に関しては「IPCCに言い訳できない」という状況を作り出せたわけですし、新興経済国の環境負荷増大に関しても抑止力となりうるわけですから、いままで環境活動家や環境メディア、そして市民が頑張ってきた結果が表れていると言えるでしょう。
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また今回のサミットに関しては前後して、CO2排出権に関する話題がメディアにおいても頻出しました。
「これからの環境対策は排出権が軸になる、新たな市場の創出だ、マネーゲームにすぎない、環境をカネで買うなんて(以下略・・・
さまざまな議論は尽きませんが、一つ言えることは「排出権もひとつの手段にすぎないし、道具にすぎない。要は使いようでしょ?」ということです。
自分はエコナコトの事務局も務めるかたわら、エコノスのカーボンオフセットサービス『ecoco』の実務担当者として仕事もしていますが、排出権というものに触れれば触れるほど、その感覚が確かなものになっていきます。
排出権ビジネス――いや、この世のありとあらゆる「エコ」は、極論で言うと絶滅しなければならない運命です。
結局何らかのマイナスがあるわけで、それをニュートラルにしようとすることが「エコ」なわけですから、それがなくならなければいつまでも本当の意味で持続可能な社会は実現しません。
そういった冷静なアタマを持ちながら、一方ではバランスよくいまの大量消費社会からソフトランディングさせなければならないわけで、これだからエコが「ブーム」と錯視されるほどに活発な動きを見せているわけですね。
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閑話休題。
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そういったことも踏まえつつ今回のサミットにおける「気候危機、とりわけ温暖化に関する結論」はけして絶望的なものではなく、むしろ次へとつながるものになったのではないかと思われます。
それに、反G8の方々の主張するとおり、大切なことは国連に持ち越されました。
国連における議論のなかで「2050年までにGHG排出量を半減する」ことを決定したい。
そういった主旨で、福田首相は記者会見の場において発言をしました。
「じゃあ日本はいっぱい出してるから60~80%削減だ!!」という首相の想いを全力で応援するためにも、私たち市民は「ちゃんと家庭でも削減できましたよ~」という『結果』を提示していきたいですね。
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2008年07月08日
サミット2日目~MDGsの再評価を
北海道洞爺湖サミットは中日(なかび)を迎えました。 さまざまな内容において対話によって調整がとられていますが、初日の大きなトピックとしては「アフリカ問題」が挙げられたようです。 それについての内容は本記事後半にて。 まずは昨夜行われたチームマイナス6%(環境省)主催、クールアース・デーのイベントについてのレポートです。 ■クールアース・デー/七夕カウントダウン 7月7日は七夕。 オリヒメとヒコボシが出会う天の川から、しとしとと再会の嬉し涙が落ちる夜でした。 ※細かいことを言うと、北海道では本来8月7日が七夕だったりしますが。 札幌の大倉山スキージャンプ場ではチームマイナス6%(環境省)主催の『七夕ライトダウン』が行われました。 大倉山スキージャンプ場は市街の中心地からはずれ、少し山間に入ったところにあります。 しかし会場には駐車場を設けておらず、参加者はみんな円山公園駅からの直通バスで会場へと向かいました。 エコイベントを標榜している以上、いまやこれは最低限のことかもしれません。 会場の入り口には多数の警備員と警察官、警察車輌がありました。 曲がりくねった通路を通り、会場へ入る前には金属探知機をくぐるなど、飛行機の搭乗手続き同様のセキュリティでした。 ただ開場後とはいえスタッフ以外は閑散としており、当初の予定よりは集客されていないような印象を受けました。 中に入ると、さらにその印象は確かなものとなります。 会場の規模から考えて数千人規模の集客も可能なところ、見た目では500名来ているかどうかというところです。 振り返ってみると、5日という直前に『第三次参加者募集』を行っていたことを考えても、よほど集客が困難であったのでしょうか。 知人等に話をしてみてもこのイベントを知っている人は少なく、北海道や札幌市のHPにソースが掲載されていません。 自分もチームマイナス6%のRSSを購読していなければ、気付かなかったでしょう。 せっかく素敵なイベントなのですから、もっと広報されていてもよかったのに・・・と勿体なさを感じます。 さて、イベント本編はというと、温暖化やクールアースというテーマ性よりは、セレモニー性を重視したものに見受けられました。 基本的には音楽がプログラムの中心となっていましたし、メッセージ性を打ち出している印象はありませんでした。 ミュージシャンとしては今回、2名の歌手が登場しました。 ひとりは福原美穂さん。 北海道出身のシンガーです。 彼女のアクトはまさに『圧巻』。 圧倒的な歌唱力とソウルフルなグルーブ感は、並大抵の日本人に出せるものではありません。 野外が薄暗くなっている中、開放感を伴ったライブ空間はとても心地よいものでした。 そしてMCでは環境問題に言及。 「自然が失われていくことに、とても悲しい思いを感じている。 なにか自分でもできることを見つけていきたい。」 と福原さんなりのエコメッセージを観客に届けました。 次にライトダウンへのカウントが始まりました。 その間、上田札幌市長や倉本聰氏のお話しがありました。 また会場が大倉山だということもあり、ゆかりのあるジャンプの原田選手や船木選手も参加しました。 スキーは温暖化がすすむと、日本では楽しめなくなってしまう競技です。 実際に雪が降らないことで営業に支障が出ているスキー場も、近年は散見されます。 彼らのメッセージはウィンタースポーツを愛する者として当然のものです。 そしてカウントゼロ――ライトダウンがされると、会場に配置されたキャンドルが浮かび上がりました。 天の川をイメージして配置されたというキャンドルは、とても幻想的な光景です。 同時に、一青窈さんのアクトが始まりました。 「つないで手」「受け入れて」などの新しめの曲や、「もらい泣き」などのヒットチューンも、全てアコースティックギター1本のみをバックに歌いあげました。 会場の子どもたちに手を振るなど、非常に優しい印象の一青窈さん。 幻想的なキャンドルのなかで、情感たっぷりに歌う様子は、まさに「祈り」でした。 最後に一青窈さんは「ハナミズキ」を歌いました。 『ぼくの我慢が いつか実を結び 果てない波がちゃんと 止まりますように』 いろんな波・・・温暖化のこと、食糧危機のこと、飢餓・貧困のこと、HIVのこと、いまだやまぬ戦争や紛争のこと。 そんな果てない波がちゃんと止まりますように。 七夕の短冊よろしく、ハナミズキが天の川へ届けられたころ、雨はもう止んでいたのでした。 ■7日、サミット、MDGs サミット初日の成果は、アフリカにおける飢餓貧困を始めとした諸問題について、先進国からのODAを増額することで支援しようという合意ができたことでした。 「忘れられた大陸」と呼ばれるアフリカは、まさに世界的無関心から生まれた膿によって、諸問題が未解決のまま悪化しています。 5歳まで生きられない子どもたちが殆どで、そうでない子どもですら少年兵になって殺人マシーンになり、不毛な紛争で互いのいのちを奪い合うという現状です。 これらの諸問題を引き起こしたのは、いうまでもなく今の先進国が原因です。 いわゆる植民地主義が横行した時代に、大国はアフリカに対して搾取することしかしませんでした。 そしてなお21世紀になっても、いまだにアフリカでは搾取が常態化しており、奴隷同様の労働を強いられている人・子どもも少なくありません。 某国では現代の「奴隷商船」が摘発されたこともありました。 そういった状況を打開するために2000年に採択された目標が、昨日の記事の中であった「MDGs」です。 「Millennium Development Goals」(ミレニアム開発目標)には8つの項目があります。 (詳細はリンクへ) 1.極度の貧困と飢餓の撲滅 2.初等教育の完全普及の達成 3.ジェンダー平等推進と女性の地位向上 4.乳幼児死亡率の削減 5.妊産婦の健康の改善 6.HIV、エイズ、マラリア、その他の疾病の蔓延の防止 7.環境の持続可能性確保 8.開発のためのグローバルなパートナーシップの推進 世界的な目標となっていますが、ほとんどの項目はアフリカにおける惨状がベースになっています。 つまり、アフリカの状況改善=MDGsの達成に他ならないといえるのです。 これを当事者である先進国が設定したことに、大きな意味があります。 まずは現状を認め、改善する努力を約束したのです。 あとはアフリカの環境がこの洞爺湖サミットを機に向上することを願うばかりです。
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2008年07月07日
サミット1日目~新ブログ開始
いよいよ今日は洞爺湖サミットの初日です。 そこでまずは前々日、前日である5~6日のレポートを掲載します。 ■5日の様子 さて、さる5日のことですが、渋谷UPLINKでの「Forestation vol.22 カーボン・マネジメント」のパネリストとして参加するために、札幌から新千歳空港で飛行機に乗りました。 その空港への道すがらも警察車輌が多数停まっていたり、警察隊が警らしていたり、検問があったりと厳戒態勢でした。 ※「Forestation vol.22 カーボン・マネジメント」のレポートも後日UPいたします! 東京でも駅ホームには警官が警棒を持って常駐しており、テロリストが活発に動くといわれるサミット期間中は多数の人が集まるところを徹底的に警備するという前情報の通りになっていました。 一方札幌では、5日の昼に大通公園を中心としてデモ行進(ピースパレード)が行われ、全国から集まったNPOや市民団体、また個人での活動家を含めた5,000人が集まりました。 非暴力でピースフルなパレードを心がけ、ちんどん屋の格好をした参加者などもおり、ステレオタイプな抗議や要求といったムードとは一線を画すものを目指したようです。 「『対立』では人を動かすことはできない、『融和』『共通理解』こそが本当の平和実現をするための一歩だ」というある参加者のことばもあったように、こういった活動も変わりつつあるような印象です。 しかし残念ながらそういった本意を理解できなかった一部の参加者が、暴力的ともいえる発言・主張を行っていました。 「反エコ」というG8に反対したいのか何なのかよくわからないプラカードもあったようです。 そして1名が併走する警察の指示に従わずに車を走らせた結果として警察に逮捕され、またそれに抗議した参加者が3人逮捕されるということもありましたが、パレード参加者の声としては「いいものだった」「楽しかった」というものが多かったように見受けられます。 こういった一部の人間によって、平和的な活動が暴力的な活動に見えてしまうことはとても残念に思います。 ■6日の様子 もはや札幌市内も厳戒態勢といった次第です。 空港からも市内中心地からも遠く離れた我が家の近辺(旭ヶ丘・啓明地区)におきましても、交差点には警官が立っていました。 ものものしい感じです。 さてサミット前日である6日には、NGOやNPOが主体となった「市民サミット」が開幕になりました。 コンベンションセンターで行われたオープニングイベントでは、アフリカやドイツなどさまざまな国籍の方を交えてパネルディスカッションが行われました。 第1部では「格差・飢餓の根絶」、第2部では「持続可能な社会」という観点でパネルディスカッションが行われ、それぞれの国家・文化・政情・信仰などに基づいた考え方などを聴くことができました。 パネルディスカッションの内容の中で最も印象的だったのはノエリン・カレエバ氏のことばで、「『MDGs』は「Millenium Development Goals」(ミレニアム開発目標)の略でもあるが、「Minimal Development Goals」(最低限の開発目標)でもある」というものです。 せっかく国連でいいこと決めてるんだから、それを最低限実行するだけでも今の悲劇がずいぶん改善されるというノエリン氏の主張は、全くもって原則的であり、かつ真実だと思います。 そんな全会を通じたキャッチフレーズは「世界はきっと変えられる~We can change the World」。 この市民サミットでの提言が、7日から行われるサミットに対して何らかの変化を与えられればいいということで、盛んな意見交換や主張、講演などに札幌市内のさまざまな箇所で参加することができます。 ■今日の様子 そしてサミット当日の今日。 高速道路はほとんどが通行禁止になっています。 弊社で運営している店舗の1つにも、警察の協力要請があったようです。 監視場所のひとつにさせてほしいとのことです。 今日はサミット初日でもあり、七夕の日でもあり、クールアースデー(キャンドルナイト)でもあります。 大倉山ジャンプ場ではチームマイナス6%(環境省)主催のイベントが行われますので、行ってまいります。 明日のレポートをお楽しみに。 ■新ブログ開始 環境のこと、サミットのこと。 いろいろわからないことがあるときに情報が整理できるよう、「環境インフォメーションブログ」を開設します。 詳しいシステムは後ほど。
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2007年10月02日
おめでとうございます!!
オーガニックカフェpoco-a-pocoの店主さまがご結婚されたようです。 自分は独身街道をまっしぐらに突き進んでいるわけですが、こういったニュースは他人事ながら嬉しいものですね。 僕の身近でも、非常にお世話になっている方が最近ご入籍されました。 そこにいたる彼らのドラマを、ほんの一部ではありますが僕も近くで見てきただけに、これまた他人事ながら感無量です。 ちなみに当然のことながら、毎日世界のどこかでは誰かが結婚をしています。 そのことに対して、毎度毎度嬉しいなあと思えるほどに僕は達観しておりません。 なぜなら、これは本当に他人事だからです。 では「他人事ながら」という言葉をここまで使っておりますが、なぜ他人事であるにも関わらず嬉しいのか? それはもう単純に「他人」じゃあないからでしょう。 袖振り合うも他生の縁という言葉がありますが、これは「多少」の縁ではありません。 他生、つまり輪廻転生をベースとした仏教観においての「過去世」において縁があったということです。 と、江原さんが言ってました。 僕はスピリチュアルに傾倒しているわけではありませんが、その話を聞いてからその言葉が好きになりました。 単純に地球総人口66億人のうち、出会って名前を知り合える人なんてのはホントに何人もいないわけで、そんな中で出会えた人はやはり何らかの縁があるんだと考えた方が素敵じゃないですか。 相手の方はどう思っているかわかりませんが、少なくとも僕自身は「他人事」ではなく「自分事」のように嬉しいと思っています。 ほんと、おめでとうございます。
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