落葉・・・そして未来

木々に囲まれて
目立たなかった白樺・・・
あたりの木々の葉が
すっかり落ちて
ひときわその存在を
露にする・・・

齢を重ねた老いた白樺に
尊厳と畏怖を見いだす・・・

その姿は
永遠さえに見える・・・
その風景は
不変さえに見える・・・
去年も、その前の年も
そして
来年も、その次の年も



20081101-00.jpg


けれども
白樺は
枝を伸ばし,根をはり
成長し続ける・・・・
その姿は去年とは違い
来年は今年の姿とも違う

そのために
白樺は葉を落とす
その葉は
小さき生き物たちの餌とねぐらとなり分解され、
白樺自身がたつ土壌に養分を与え、
白樺の子孫が芽生える豊かな揺りかごを
創り出す・・・
そのために
白樺は葉を落とす。
自らと、その子どもたちのために・・・
森に暮らすすべての小さき命のために・・・・
豊かな未来のために・・・

私たち人はどうなのだろう・・・・
現状に満足してしまった私たちは・・・
今が永遠に続くとばかりに・・・
未来のために、
小さき命のために
葉を落とすことを忘れてしまったようだ・・・・

労働者さえ
賃金と労働環境に満足してしまい
それが組合運動によって
克ち得たことを忘れ、
組合からはなれ、
今が永遠に続くと錯覚し、
刹那的に、快楽的に生きる存在になってしまった。
組合加入率の低さが
それを現している・・・・

その結果・・・・
賃金は、労働環境は
どうなってしまったのだろう?

葉を落とすことを忘れ
養分だけを吸いつくされた土壌には
もはや若木さえ育つ力はない・・・ことを
白樺は知っている・・・・

今年も白樺は
葉を落とした・・・・
未来のために・・・

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