2008年08月06日
ヒロシマの日に
――8月6日、8時15分。 63年前のその瞬間、ヒロシマが地獄絵図になりました。 米軍の戦闘機が投下した、「原爆」という名の小さな悪魔。 人類が経験した、初めての核兵器でした。 13万人が1945年内に亡くなり、それ以降も被害者は増え続けています。 ■平和の火 いまや戦争は過去のものとされ、もう63年も戦争状態になっていない日本では、戦争があったことさえ認識していない若者がいると報告されています。 ということは原爆の事実さえきちんと認識しておらず、どこかフィクションのような感覚すら持っているのかもしれません。 そして原爆を経験した人たちも天寿を全うしているケースがどんどん増えてきています。 「平和の火」のもともとの持ち主である方も、すでに草葉の蔭へと逝かれました。 「平和の火」とは、とある原爆の残り火のことです。 福岡県にある星野村というところに住んでおられた『山本達雄』さん。 山本さんは徴兵のため、当時ヒロシマの近くの部隊に所属していました。 そして、8月6日8時15分、汽車に乗っているときに、あたり一面が真っ白く光ったのでした。 汽車は止まり、彼はヒロシマに住む叔父の安否を確かめるために、ヒロシマへと徒歩で向かいました。 そして、彼が見たのは、地獄でした。 そこら中が火の海。 彼はもう立ち入ることができませんでした。 そして、8月15日になり、戦争は終わったのです。 しばらくたって、彼はやはり叔父のことが気がかりで、ヒロシマへ向かいました。 かつての商店街へと向かいました。 そこは、ただの廃墟でした。 何日も必死に叔父を探しましたが、一向に見つかりません。 そして彼は瓦礫の中で小さな炎を見つけました。 それはもしかしたら彼に何かを伝えようとしていたのかもしれません。 彼は持っていた懐炉(カイロ)の中に、その火をしまいました。 1945年、9月16日。 ■消えぬ、苦しみの炎 彼にとってその炎は消せぬ苦しみでした。 絶やしてはならぬ・・・あの苦しみを、憎しみを、消してはならぬ・・・ 血涙の想いで、彼はその火を守り続けました。 火を見るたび、彼は胸が炸裂しそうな想いでした。 そして20年後、ある新聞記者にふとしたきっかけで話すことになります。 彼は20年の想いのたけをイッキにぶちまけました。 このとき、「原爆の火」が生まれました。 その後、星野村が火を正式にうけつぐことになりました。 火は「平和の火」として、時には分けられることもありました。 しかし、安易にその火を分かつわけにはいかない、さまざまな想いや苦しみなどもありました。 時には激昂することもあったようです。 「戦争のことを知らんもんがっ・・・!戦争を簡単に語るなっ・・・!」 しかし平和への想いは他の誰よりも強く、燃え続けていました。 やがて彼は穏やかに火を語るようになりました。 この火が「平和の火」として、さまざまな人の心に火を灯せばいい。 いまはその想いを山本さんのご子息がひきついでいます。 星野村では、「平和の火」がいまも、そしてこれからも、世界中から戦争がなくなる日まで燃え続けるのでしょう。 ■平和への願い 地球上の多くの人が平和に生きたいと願っています。 しかし争いは繰り返されてきました。 争いはなぜ起こるのか? それを突き詰めると、とてもシンプルな答えにたどり着きました。 それは書くようなことでもないので胸のうちに秘めておきますが、環境問題とも実は根が一緒なものでした。 いうなれば、戦争も一種の環境問題だと言えます。 世界中の核兵器がなくなりますように。 筆者は2020年までに核兵器が全廃することを望みます。 さて、筆者オススメの「読んでおきたい原爆漫画」を2つ紹介します。 まずは夕凪の街 桜の国です。 原爆の悲しみや、そこから立ち上がる日本人の暖かい強さを、戦後から現在へ時間軸を貫いて表現している名作です。 第1部の主人公が表現する恋のせつなさが胸に響きます。 あとははだしのゲンも忘れてはならないでしょう。 いわずと知れた名作品です。 筆者も含めて小学校の図書館で読んだという人が多いことかと思いますが、原爆直後のヒロシマの描写やゲンの家族が家に潰されているシーンは、かなりトラウマになっている人も多いのではないでしょうか。 *** そういえば、こんないいものが環境省のHPにありました。 パンフレット:STOP THE 温暖化 2008(環境省) 非常によくまとめられていますが、子ども向きではありません。ちょっと文章が多いです。 啓発がてら、環境省の温暖化に対するスタンスを明文化しておきましょう!という意図もあるかもしれません。 温暖化は気候危機を招き、それは農業危機=食糧危機を招くというプロセスまで言及されており、それをもっとマスコミでもフィーチャーして欲しいと思います。
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