2008年02月21日
モスバーガーとミスタードーナツが業務提携
ミスタードーナツ(ダスキン)とモスバーガー(モスフードサービス)が業務提携を結ぶというニュースが20日にありました。 ミスドは「地域社会に愛され、信頼される店作り」を目指しており、モスは「食を通じて人を幸せにする」が目標となっています。したがって、この2社がコラボレートすると・・・「食を通じて地域社会に愛され、信頼されて人を幸せにする店作り」が可能になるということですね。 今回は資本業務提携ということで、経営資源はもちろんのこと販売促進の連携・新業態や新商品の開発といったところも開拓していき、両者の企業価値を高めることを目的としています。 たとえば簡単なところでいえば一つの店舗内にミスドとモスを併設することによって客席を共有化し、お客様利用時間のタイムラグを活かして地代のスリム化をはかるということもできます。 [朝]⇒ミスドの方に朝食需要 [昼]⇒モスの方に昼食需要 [昼過ぎ~夕方]⇒ミスドの方におやつ需要 [夕方~夜]⇒モスの方に夕食需要 [夜~深夜]⇒それぞれ客数は減るが需要はあるため席はうまる こういったタイムラインを想定するだけでも、無駄に席を空けることなく、非常に高い回転効率を維持することが可能です。 また、新商品の開発といった部分でも、ミスドが最近打ち出している「リッチドーナツ」とモスの「非ファストフード」のイメージはうまく融合できると予想されますので、昨今の市場の核である「プチセレブ(少し上の高級感)」感を醸成するに難くないものといえます。 そして物流のシンプル化(共同配送)をはかることにより、コスト減になるばかりかCO2の排出量も削減することができ、両社にとってもCSR的な部分でプラスになること請け合いです。 20世紀までは1社が他社を駆逐するような「おらが村」経営体質がデフォルトとなっていましたが、もはやそれでは持続不可能・・・サステナブルではないことがだんだん明らかになっています。 本当の意味での「共生」――経済的な部分・市場原理だけでなく、環境への負荷も考えたときの「共生」を実現するためにも、各社横並びでの提携・協働が必要になっており、そこには「競合」という概念すら存在し得ないのが理想形です。ましてCSRに優劣・勝ち負け・競争の原理を持ち込んでしまっては、間違いなく環境活動が大きな力で迷走することが予想されます。 そういった意味でも、地産地消・トレーサビリティ・食の安全を前面に打ち出して成功したモスと、食のスキャンダルが続いてしまったミスドの提携は、CSRという側面においてもどのような化学反応を示すかが注目されると言えるでしょう。 ちなみに・・・ 共同出店したら「モス」+「ミスド」=「モスド」? なんだかイスラエルの諜報部のような名前になってしまいましたね。
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